PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.111 )
- 日時: 2011/12/01 22:32
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
16話「ウィンフールの加護」
3人は“始まりの巫女”へと移動するため城下町を歩いていると
「あら?そらさん、帰ってきたんですね!」
と住民に話しかけられた
「はい。でも、少ししたらまたセントラルに戻ります」
「今度は風丸君も一緒に帰っておいで」
「はい」
「あ!!澪様!!」
住民の1人が澪の存在に気付く
「あ、皆さん。こんにちわ」
先ほどまでの幼さが嘘のように落ちつて対処する澪
「聞きましたよ。もう、議会などにも出席しているそうで」
「はい。まだまだですけど…此処を治める者として恥じないようになりたいです」
澪が静かに笑いながら言う
「そうね。本当に姉譲りで…」
誰が言ったのかは分からない
でも、その言葉を聞いた時
一瞬微かに澪の顔が歪んだように見えた
風がいつも強く吹き、入り口近くには竜巻がよく起こり自然が守る場所
3人はそのまま奥へと進む
「『始まり。全てに対して、一歩を踏み出す勇気を。始める勇気を』」
冬花はそう告げる
ウィンフールに古くから伝わる言葉
“始まりの巫女”フユ=フール
「(やっぱ、冬花だなぁ…此処の才に愛された娘)」
「私は…本当はあたしじゃ…ううん。私が、此処の」
いづれ来る運命の時
ウィンフールの創造者は
何を想う?
創造者は告げる
「あたしは紅の道化師。ウィンフールの創造者。今、時は動き出す」
心の中にある、想像を
それは、まだ先の事
今はまだ、ウィンフールの才を、ウィンフールの加護を
「フユ=フールの…力。今は、その才に祝福を」
PR