二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.130 )
日時: 2011/12/03 17:49
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 19話「笑う事を忘れた少女」

『逃げてッ!!!!』

突然、脳裏に蘇る声

『逃げ…て、此処は私がっ』

苦痛に歪みながらも凛々しく顔を引き締める少女

『貴女は、強くなれる。もっと、私よりもね。だから、忘れないでね』

何を?何を忘れなければいいの?

何を覚えていればいいの?

ねぇ?何を------------------------------





「夢…か」
目覚めた時、今見た光景が全て“夢”であることがわかった

「また、あの時の夢。ホント、いつまで“過去”に繋がれたら…」



夢のせいか、頭が重い

「行かないと」
ゆっくりとした行動で準備をして家をでる


「あ、ゆうり。来たわね」
「夏未」
そこには夏未がいた
「さぁ!私と勝負よ」
「…」






「負けた。もう!何で勝てないのよ!!」
夏未が怒るように言う
「夏未。前に集中し過ぎて後ろがガラ空き。そして、攻撃と攻撃の間が長い、それじゃ敵に攻撃されても何も言えない」
ゆうりは冷静に言う
「…分かったわよ」




その後、2人は町に出た
「おや、夏未ちゃんにゆうりちゃん。いらっしゃい」
「こんにちわ〜」
「…こんにちわ」

そこで食料を調達する
明日にはまた2人共セントラルに向かうからだ

「ゆうりちゃん、笑わんかいな?笑った方が可愛いのに。もったいない」
それをゆうりは聞こえないフリをしてその場を去った
「…おばさん。まだゆうりは立ち直ってないんですよ」
夏未の小さな悲しみの声が漏れる







ゆうりは1人で家に戻りベッドに倒れこんでいた

『笑わんかいな?』

引っかかる言葉

突き刺さる言葉


「…笑わないんじゃない。笑う事を-------------------------------------------忘れただけ」



『貴女は沢山の人を助ける事が出来る。それは素晴らしい事よ。だから-------------------』

何を言いたかったの?

何を…ねぇ、教えてよ


--------------------------------------------------------------------------------------------お姉ちゃん