二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.147 )
日時: 2011/12/04 21:52
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=N9fwde7If-g

 24話「大切な絆」

『貴女は、強くなれる。もっと、私よりもね。だから、忘れないでね』

何を?

『“仲間”だからだ』

なかま?

『1人じゃないから。私達がいるから…』

ううん。私は…








「どうして?」
驚く黒の少女---リン

「どうしてっ?!此奴等はアンタの仲間じゃない!!そう言ったじゃない!なのに…どうして?」

「どうして?…(分からない。気が付いたら…)」

「ゆうり…?」
そらが不安げに呼ぶ

「分からないの?じゃあ、いいじゃん!邪魔しないでよね!アンタが仲間と思ってない時点で
此奴等だって思ってないんだから」
リンは邪魔をされて怒っているようだった

「…少し黙れよ」
そらが静かに言う
「ん?」
「さっきから好き勝手に言って…。ゆうりがどう思おうと私はゆうりの仲間。それは…変わらない!」

「そうだ…!貴様が何と言おうと、俺たちにとってゆうりは仲間だ!!」

「そら…鬼道君…」
「どうしてよ!どうして…」
リンに困惑の表情が浮かぶ



『忘れないで』


『貴女は沢山の人を助ける事が出来る。それは素晴らしい事よ。だから-------------------』


「何?殺る気?でもアンタは私に…みりあの姿に攻撃できないっ!」
リンは断言する

「そうか。分かったよ。お姉ちゃん…」
誰にも聞こえないほど小さな声でゆうりが呟く


「なによ。その目…っ!!!キャアァ!」
リンが叫ぶ
「いつの間にっ?!」
リンの足に傷ができていた

「≪フレイム・スライサー≫」
ゆうりが言う

するとリンの姿が変わっていった
「チッ!今の攻撃で…」
髪の色は朱色、目の色は緋色

「それが…貴女の本当の姿」

「見られちゃった…だけど、この姿見て生きて帰った奴はいないんだよ?」
リンが満面の笑みを浮かべる

「関係ない!≪炎ノ羽≫!!!」
突如現れた炎の羽
無数の羽はリンに向かって飛ぶ

「どうしてっ?!さっきまでと全然」
リンが焦り始める


「思い出したから…」

「え?」
リンが分からないと言った表情をする


「…っ私の負け、かぁ。楽しかったよ?みりあの守った子に会えて…。バイバイ」

リンは目に涙を溜め、笑いながら言って倒れた

突如、強い風が起こった

強風に目を瞑り目を開けると

1人の少女がリンを抱えていた

「彼女の負け。今回は貴方たちの勝ちです…」
少女はそう言うとリンは連れて消えてしまった




「…そら!鬼道君っ!!!」
ゆうりはすぐに2人に駆け寄る
そして、2人に手をかざす
すると淡い輝きが現れた

「ゆうり、ありがとぉ〜傷治ったよ」
そらが言う
「ああ。ありがとう」
鬼道も言う

「…あの、私…」
ゆうりは困っているような顔になった

「何?ゆうり」
「どうした?」


「ありがとう」
ゆうりが小さな声で言った



『貴女は沢山の人を助ける事が出来る。それは素晴らしい事よ。だから----------------』



『笑っていてね』

「お姉ちゃん。思い出したよ、大切な事…ありがと」

小さいものだったが確かにゆうりは笑っていた