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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.153 )
- 日時: 2011/12/06 18:44
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
26話「笑うことを決めた少女」
『貴女は、インランスの才に愛されてるのに。“壊す”ことしかできないのね』
誰ノ言葉ダッタカナ?
ワカラナイ
分からない
わからない
もう、覚えてないよ
だって、これが
ワタシダカラ
『守るために“力”がいるの』
誰ガイッタノ?
チカラ、チカラ、チカラ
所詮、ワタシハ…“壊す”コトシカ…
デキナイヨ
ワタシニハ…“守る”ダナンテ
デキナイ
“守り”タクテモ
「菜乃香ちゃんはインランスの才に愛されていて…“守護”だなんて」
嗚呼、菜乃香の守護は本当に
「舞衣香ちゃんは…そう。でも姉妹揃ってインランスの才に愛されて」
嗚呼、私の事か。そうだよね、“破壊”なのに、インランスの才に愛されてるとか…可笑しいよね?
「舞衣香ちゃん?どうしたの」
嗚呼、顔に出てたのか
「大丈夫だよ」
言うと菜乃香は小さく微笑む
「良かったぁ」
私って顔に出るんだな
そっか
「大丈夫よ。舞衣香には舞衣香にしか無い良いところが沢山あるんだから」
私は菜乃香より可愛がられたな?
出来損ないだから
可笑しいのよね
インランス出身で“破壊”が生まれることは本当に少ない
そんな、出来損ないだから
でも、顔に出したら…
周りが心配する
何もなくても、“破壊”のせいで
周りが気にしてるから
笑わないと
何を言われても気にしてないように
気にしてないように
笑っていないと
「嗚呼。寝てたんだ、何時の頃の夢だよ」
自分の夢にツッコミを入れてしまう
小さな頃の
小さな決意
それは、今も変わらない
「舞衣香ちゃん?どうかした?」
菜乃香が顔を覗き込む
「ううん。大丈夫」
ワラウ
笑う
わらう
どんなに、心が傷ついても
例えるならば
道化師(ピエロ)のように
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