二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.16 )
日時: 2011/11/13 22:11
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 2話「風の使い」

「「………」」
セントラルとウィンフールを繋ぐ道の1つの森に水色の髪の1人の少女と1人の少年が
否もう1人、木の陰に隠れている深く紫色の髪の少女がいた

「…来る、!!」
紫色の髪の少女が言う
それを聞いて2人は上を見上げた
「あ〜来ちゃった」
呑気に言う少女
「倒すぞ」

3人の目の前に現れたのは魔物
攻撃の威力からしてそれほど強くない魔物のようだ

「2人共、上」
紫色の少女が言う

その声に合わせて2人とも左右に避ける

「長引かせると怒られるよなぁ〜」
「さっさと終わらせるぞ!」

そう言うと少女は何処からか扇子を取出し、少年は剣を抜く
「≪疾風斬≫」
少年が言うと魔物が風に包まれた
「…あれって、上からなら逃げれるのに。馬鹿だなぁ≪風よ舞え≫!!」
少女がそう告げると幾つのも鋭い風が上から魔物に刺さる

「終わったぁ〜」
少女が言うと
「はぁ、呑気だな。そら」
少年が言うと
「だって、弱かったし…一郎太だって力全然使ってなかったじゃん」
「あれぐらいで使う力なんてないわ」
と、木の陰にいた少女が出てきた
「…それほどまでの魔物じゃないわね。帰るわよ」
「かがりー報告しておいてよ〜面倒だし」
そらは面倒くさそうに言うと
「それは無理よ。あたしが怒られるから」

「お前たち、何時までやってる?帰るぞ」
「あ、待って」
「遅いわよ」
さっきまで話していたかがりはいつの間にか一番前にいた



「やっぱり、遠いね」
「森がセントラル側でよかったわ」
「さっさと報告に行くぞ」


「あ!そら達帰ってきたよぉ〜」
「分かったから今すぐにでも窓から飛び降りて城下町に行きそうな態度は止めてくれる?」
窓に腰を掛けていた美少女に言う


それからしばらくすると
「星宮そら、月風かがり、風丸一郎太。只今帰還しました」
そういう声が響く

「あ、そらぁ〜」
先ほど窓から飛び降りようとしていた美少女が言う
「ティアラ、ただいまぁ」

「ラティア、まったくもって大した魔物じゃなかったわ」
「そう。疲れたでしょ?今日は休んでくれていいわよ」

「そうか、じゃあ俺はこれで」
風丸はすぐに立ち去った


「ラティア、明日ぐらいにスインルーグから使者が来るけど」
「あぁ、そうだったわね」