二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.166 )
日時: 2011/12/08 19:54
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 28話「憎み羨み、そして」

「菜乃香」
急に立ち止まり妹の名を呼ぶ舞衣香
「ん?何、舞衣香ちゃん」
立ち止まり菜乃香が聞く
「…忘れ物。先に行ってて」
舞衣香が笑顔で言う
「え?…!…分かったわ。先行ってるから速くね」
そう言うと菜乃香は走ってその場を離れた

1人になった舞衣香は何の迷いの無い声で

「…いつまで隠れているつもり?」
そう言うと木の上から
「あー、気づいてたのか。ならどうして行かせたんだい?僕には仲間がいるかもよ?」
少年の声
「…だから?甘く見ないで。私の妹は強いわよ」









菜乃香は足を止め
「…舞衣香ちゃん」

呟いてから足元にあった花を1輪摘み、木に向かって手裏剣の様に投げる
木にあたりざわめく

「危なぁー!え?気づいてたの?」
少女の声
「えぇ。だったら?」
「…それなら、2人で戦った方がいいんじゃないの?アンタ達は連携が得意なんでしょう?」
少女は言う
「まぁ、私も負けないよ?アンタが得意の“守り”の戦いは私の“攻撃”で…壊す」








「あぁ。そうだ、君の妹の処に居るのは…“守護”を破壊する“攻撃”をする」
「…そう。なら、アンタは?私の“破壊”防げるの?ここで“守り”とか言ったらもう…アンタの理論だと負けだけど」

「僕が得意とするのは物理的じゃないんだよ」
少年は笑う
「そう。じゃあ、受けてたとうじゃない。私は狂嵐の戦姫、舞衣香。アンタは」
舞衣香があくまで冷静は保ち言う

「僕は…ターナ」
「そう、じゃあターナ。行くわよ!!」









「舞姫、だったわね。私はルーナ、私はさっさと終わらせて…“破壊”を殺りたいんだ」
少女---ルーナは告げる
「そう。じゃあ尚更負けられない。舞衣香ちゃんは殺らせない!」







乱れ、崩れ、荒れる

「そう、君は…なり損ないだよ?だって、インランスは“やすらぎ”だろ?なのに、君はそれと反対の“破壊”」

「そんな事…分かってる!!私が、一番…理解してる」
舞衣香が言う
「…君は、憎かった。彼女が…自分の妹が…“守護”が」






「だって、そうでしょう?舞姫ちゃん。だって貴女には出来ないもんね?貴女は所詮“守る”だけ」
ルーナは言う
「羨んだでしょ?彼女を…自分の姉、戦姫を」