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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.185 )
- 日時: 2011/12/13 18:57
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
32話「双子---妹と妹」
風が吹き、現れた少女
それは、今まで見たことのないほどの真剣で、決意のある瞳で現れた少女
「…どうして、お前が」
ターナが驚きの声を上げる
「菜乃香っ!!」
舞衣香が言う
「舞衣香ちゃん!」
菜乃香が舞衣香に駆け寄る
驚きの表情で2人を見るターナ
「どうしてだ…ルーナは…っ?!」
ターナを見る菜乃香が言う
「彼女は、此処にいるわ」
菜乃香が指を鳴らすと
蔦が3人の目の前に現れる
そして、そこに蔦に捕まり動きを封じられたルーナがいた
「た、ターナ…ごめっ………わた、し」
話すのも辛そうなルーナ
ターナが菜乃香を睨み付ける
「大丈夫。痺れているだけだから」
*
少女は凛とした声で告げる
強く、決意のある瞳で
「だからこそ…私は“憧れた”舞衣香ちゃんに。“羨む”よりも“憧れた”の」
「あこが、れ?嘘よ!!嘘よっ!!だって、羨んだんでしょ!!?憎んだんでしょっ?!!!」
ルーナは声を荒上げる
「…えぇ。違うって言ったら嘘になる。だけど…私は、舞衣香ちゃんの味方だから…いつでもあの子の味方だから」
菜乃香が告げると同時にルーナの周りの花々が揺れ動く
「な、何っ≪シャドー空羽≫」
ルーナは闇の羽で花々を切り裂いていく
だが、花は消えない
「無駄よ。この花はなくならない…貴女の負け」
ルーナに絶望の表情が浮かぶ
「やだ…イヤッ!私は…私はっ!!!負けられないの…にっ…」
ルーナは倒れこむ
「痺れ粉だから………ごめんね」
「私は…どんな時でも味方、だよ…ごめんね。負けちゃった…よ」
悲しみの声を上げるルーナ
私は、絶対に負けない。負けられない…だって、私はあの子の…味方だもん
決意の声を上げる菜乃香
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