二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.205 )
日時: 2013/03/08 20:48
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 36話「双子---兄と妹」

インランス城

医務室の前には舞衣香とターナ
ターナは泣き疲れたのと、ルーナの心配から舞衣香の服の袖を握りしめている
舞衣香はそんなターナを抱きしめるようにしている

「(立向居に言ってもコイツ等は多分大丈夫。というよりそこで何か遭ったら…戦姫に喧嘩売ったのと一緒だしね)」

舞衣香は医務室の扉を見ながら思う
そして視線を横下に移した
「大丈夫よ。大丈夫…」
小さく頭を撫でながら言う
「…わ、分かってる…僕はお前達を信じたんだ…ルーナは、助かる…だろ?」

ターナの問に舞衣香が答えようとした時扉は開いた
「舞衣香ちゃん!ターナ君!!」
「秋っ!!」
「ルーナはっ…」
秋が出てきた。秋に舞衣香とターナは近づく
「…大丈夫よ。もう少し刺さった場所がズレていたら危なかったわ」
ターナはそれを聞くと安心したのかよろける
「っ…それで、ルーナは…」
ターナが聞くと
「今は寝てるけど、すぐに目を覚ますわ」
秋が強く断言するとターナは医務室の中に入っていった



「秋、立向居に報告してきて」
「わかってるよ」




「…菜乃香?お疲れ」
医務室に入り舞衣香は菜乃香に言う
「え?あ。舞衣香ちゃん」
疲れているようだが菜乃香が笑っていた

「あれ?ターナ…」
舞衣香は視線を下へと落とすと
そこにはルーナとターナが寝ていた
「あは…泣き疲れたんだなぁ。やっぱり子供だ」







「王代理。最近よく聞いている組織の一員2人を保護しています」
「保護?」
「えぇ。まだ幼すぎる。そして、先程…殺されかけたわ」
「え?!それはどういう!!!」
立向居は驚く
「多分、彼が組織の事を言うとしたから…そしたら遠方からナイフが飛んできて」
「2人から情報を聞かなければいけませんね…」

「全面保護で考えていきましょう」
「はい!」


「立向居!!」
いきなり響く声
「え、円堂さん!」
「円堂君!どうだった?」
秋が聞く
「ダメだ。逃げられた…だけど、ソイツはあいつ等の事を“仲間”じゃない、と言っていた」

「まだ…何かあるんだ」






「…アレ。此処は………!た、ターナ?!」
目覚める少女
「ん…!ルーナ!!目が覚めたのか…良かった…」
ターナは安心したように言う
「此処は…?」

「インランス城よ」
新たな声
「アンタはっ…戦姫」
ルーナは混乱しているようだ
慌てて動こうとするが
「っ…」
「無理に動かないで!傷口が開くわ!!」
「…舞姫」

「た、ターナ…?」
ルーナは心配そうにターナを見る
「大丈夫だ。此奴等は信頼できる」






「ターナ、ルーナ…お願い。教えて…貴方たちの事を。そして、その組織の事を」