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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.220 )
- 日時: 2011/12/21 10:49
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
40話「響」
「終わった〜」
伸びるような声
「最近、魔物のでる事増えたね。やっぱり奴等のせいなのかな?」
そらはかがりに言う
「だろうね。まったく、人の仕事増やしてくれて迷惑な話よ」
呆れながら答える
「ホントにねぇ」
笑う2人
影からソレを見る栗色の髪の少女
だけど、少女の瞳には何も映らない
何も感じていない様な瞳で静かに見つめる
「ワタシガタオスアイテデハナイ」
感情の無い言葉で呟きその場を去った
「アイツ、来てたんだ。帰ったけど」
ソレを見て言うは銀色の少女
「みつけた。あたしのターゲット………」
笑いあう2人の少女を見て言う
『やめてぇぇぇぇえ!!!!!』
耳に残る声
「っ…いつまで、聞こえるのよ」
銀色の少女---氷裏は言う
『返…してよ。あたしは死んでもいいからっ!返してよっ!!!!』
脳裏に響く声
「(いつまで…この声は残るの?あたしの、邪魔しないでよ)」
氷裏の手を何かが触れた
我に返り視線の下に移すと
無邪気な少年の笑顔
「氷裏姉ちゃん。おねぇちゃんは居たの?」
「いたよ。さぁ…すべてを忘れて、全てを思い出してきな」
氷裏は少年の額に手をかざし
「≪レコード≫≪リテイク≫」
少年が閉じた目を開けた時、氷裏の姿はなかった
「おねぇちゃん」
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