二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.246 )
- 日時: 2011/12/26 13:20
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
45話「災いの魔法」
セントラルでは不思議な事が起こっていた
小さな家事や運搬ミス
どれも些細なことで済んでいる
「どうなってるのよ。些細なことだけど…これだけ続くと」
そらが言う
「…そら。貴女に頼むわ」
ラティアは少し暗い表情で言う
「わかった。どうにかしみてる」
無理やりの笑顔でそらは言う
「何?家事?!」
そう言ったのは春奈だった
それを聞き周りは春奈の見ている方向を見る
かがりは春奈を連れて走る
「春奈行くよ!アンタ達、マコトをお願い!!」
かがり達が家事の現場に着く頃、けが人はいないようだが家事そのものの被害は大きかった
「春奈…」
かがりは横目で春奈を見る
「分かってます!」
春奈は祈るように手を組む
すると雲が出てき雨が降り出した
「≪レイン・ショット≫」
雨で家事の火は少しずつ消えていく
かがりは雨の一部を集め集中的に消していく
火が完全に消えたころ雨は止んだ
「疲れたぁ」
春奈が言う
「アンタ、自足時間増えた?」
かがり聞くと
「そう思いますかぁ?!やった」
かがりは近くの人に
「家事の原因は?」
「分からないの。急に…気づくのが早かったからけが人は出なかったけど」
「変な話ね」
「誰かが火をつけたってことですかね?」
「有り得ない、ってことも無いわ」
「ねぇーおねぇちゃんはぁ〜?!」
マコトはアフロディに聞いていた
「えーと…」
「何騒いでるの?」
そこにそらが来た
「あら、かがりは?」
「近くで家事があったらしくて春奈さんと一緒に」
吹雪が答える
「そう(もし、本当にかがりの弟ならどうして成長してないのかしら?)」
そらはマコトを見る
「む〜…僕、おねぇちぁん探すぅ!!!」
走り出してしまった
「はっ?!ちょっ、アフロディ!!!」
そらはアフロディに後を追わせる
「吹雪君はかがりのところに行って」
そらは言う
「うん」
草木が動いた
「ん?」
それに気が付いたそらはその方へ行く
微かなに聞こえる声
「…『ワザワイ。オコス“おねぇちゃん”ヲ、ミツケル“お姉ちゃん”ガ、サガシテル』」
「(何?マコト、君?…)」
「≪アクノロキラ≫」
「!!!」
マコトは虚ろな目で言う
「(≪アクノロキラ≫ですって?!どうして…それを彼が知っているの?)」
そらは息を殺しマコトを見る
「おねぇちゃんを見つけたよ…ひょうり姉ちゃん…」
虚ろな目で言う
「…(何なの?≪アクノロキラ≫…災いを呼ぶとされる魔法。それに“ひょうり”って…誰なの)」
「いいわ、もっと…と言いたけど。この辺が潮時らしら?」
突如響く声
「(ん?…誰)」
現れたのは銀色の少女
少女はマコトの手を取る
虚ろな目のまま
「“ひょうり”姉ちゃん」
そのまま行こうとした時だった
そらのいる場所の反対側からは鋭い水
それと同時にそらの
「待ちなさい!!≪ウィング・スライサー≫!」
「!」
銀色の少女はマコトを抱え交わす
「危ないわね…貴女は蒼空の王女…それに漆黒の蝶」
かがりを見ると銀色の少女は笑う
「この子は連れていくわ」
抱えられているマコトを指す
「!」
「良い事、教えてあげる。最近此処で起こっている些細な事件。全部、この子がしたのよ」
「…!!」
かがりの顔に絶望が見える
「かがりっ!!落ち着きな!」
そらが叫ぶ
「アンタ…何者よ。その子は誰なの?!!」
そらが問う
「そうねぇ…“マコト”くんよ?」
「そういうことを聞いてるんじゃないっ!!!!」
かがりが叫ぶ
「フフ…知りたいなら、あたしの在る場所に来たらいいわ。全部教えてあげる」
「じゃあね」
少女は言うとその場にはいなかった
「おねぇちゃん」
感情のない声だけが最後に響いた