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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.249 )
- 日時: 2011/12/27 16:30
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
46話「“声”」
1人の少女は虚ろな目で座り込んでいた
それを横目で見ながら
「分かったわ。それで、その“氷裏”とかいう女が言っている場所の検討は?」
「まだ…今調査中。鬼道君や不動君、分析のできる人にしてもらっているわ」
「そう…」
2人の少女の話に入れないのかその場にいたもう1人の少女は
虚ろな目の少女---かがりにちょっかいをかけていた
「かーがーり〜!ねぇー?!聞こえてるぅ?」
かがりはまったく反応を見せない
「ティアラ、やめなさい」
ラティアが止める
「かがり…どうするの。『こうなるかもそれない』それは、分かっていたハズよね?」
そらが言う
「…あの子が。アレが敵だというなら………あたしは戦う。それが、答え…」
その単純な言葉に驚いた
「っ、でもかがりの弟でしょ?!」
ティアラが声を上げる
「それでも…“弟”じゃないかもしれないじゃない」
冷たく言い放つかがりの瞳には何も映っていないようだった
*
「氷裏姉ちゃん。おねぇちゃんは何処なの?」
「迎えに来るよ。まってなさい」
「此処も潮時。もう、此処にいるのはあたしとあの子。そして………」
*
『あたしの在る場所に来たらいいわ。全部教えてあげる』
あの声、聞いたコトある
「…嗚呼、そうか。あたしはずっと…知っていたんだ。気づいていたんだ」
もう…1人にしちゃいけない
もう、後には引けない
もう…あの子の“声”を聞き逃しちゃいけない
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