二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.253 )
日時: 2011/12/28 16:50
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 47話「確かめ」

外は次第に暗くなる
今は夕方と夜の境界線僅かな時間だけ見る事のできる黄昏時

「…かがり、大丈夫かな?」
「大丈夫よ。きっと…」
ティアラの問いにそらが答える

「ラティア、難しそうだ。その氷裏とかいう女、痕跡をほとんど残していない」
鬼道が言う
「そう、そう。これ以上は調べても無駄。まぁ、“心眼”がいるっていうなら別だけどな」
不動が続く
「そう。分かったわ、だけどもう少し調べて…それに、今かがりを使うワケにはいかない」
ラティアは言う





---戦うと決めた。だけど…迷いがあったら、戦えない…

『おねぇちゃん、僕ね!大きくなったら-------------------------!』


そらが言っていた
マコトは≪アクノロキラ≫を使っていたと

闇魔法の1つで伝説や神話、昔話に出てくるが使える者はいない魔法

1度、世界を滅ぼす事を試みた----が使えたという魔法


そんな魔法を、マコトが使えるハズないのよ。なのに…


あたしが見たところ、マコトの属性は真と同じ“光”と“闇”!


『あたしが殺した』

冷たい声

『あたしの在る場所に来たらいいわ。全部教えてあげる』

聞き覚えのある声


あたしには…マコトと真の違いが、分からない

属性も同じ、性格も雰囲気も…

あたしの知ってる真なんだもん


なら、知らないといけない
やっぱり…自分の目で確かめないと




あの子があたしを『おねぇちゃん』と呼ぶ限り、あたしはあの子の“姉”だから---


「かがり…?大丈夫」
そらは家に帰ると同時に呼びかける
でも声は帰ってこない

「え?…かがりっ?!」
そらはかがりの部屋へと向かう
「いない…!!」




突然セントラル城に響く声

「ラティア!!ティアラ!大変なのっ!!」
荒い息で駆け込んできたのはそら
「どうしたの?」
「かがり…かがりが…いないのっ!!!」

「!!どうしてっ…あ」
言いかけてラティアが止まる
「まさか…」
「多分」
そらが頷く

「1人で、奴等のところに」