二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.29 )
日時: 2013/02/11 16:25
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 4話「氷の戦慄」

肌寒い気候
空から落ちる白い粉

「…っ!」
響く鈍い音
「何なのっ…ここに生息してる魔物じゃない…!!」
「そっち、行ったよっ!!!」
少年がそう叫ぶと一緒にいた少女が素早く反応する




「ふぅ、ティアラ〜イチゴとかチョコとかどれにする?」
家に帰ってきたそらが言う、が返事は帰ってこない
「?ティアラ?…!まさかっ」
そらがキッチンを出て廊下に行くとある部屋の扉が開いていた

その部屋の中から
「全部〜!!」
という声が聞こえる
「やっぱり…ティアラ!その部屋はダメ!!かがりに怒られる」
そらが少し怒った顔をしながら言うと
「…相変わらず、凄いねぇ。どれだけの本があるの?」
かがりの部屋には大量の分厚く難しそうな本が積み重なっていた
その上、本棚にもぎっしりと詰まっていた
机の上には開かれた本やメモ、ノートがあった
「これだけよ。はぁ…どこで寝てるのかしら?本当に」
そらはそう言うとティアラを連れて部屋を出た

「そら〜私、全部ね♪」
「はい、はい」






ぶつかり合う金属の音
響く声
「そこ!後ろがガラ空きよ」
「お前こそな」

「よくやるなぁ」
戦う少年と少女
それを眺める青い少女
「貴方もやったら?」
突然話しかけられたからか
「えっ?!あー!!帰ってたんですか?かがりさん!!」
「だったら?春奈。少しは貴方も力をつけなさいよ」
「私はいいです〜私に来る任務はいつも簡単ですかぁ〜」
「(それは貴方の力をラティアが理解してるから…)」

戦っていた2人がかがりと春奈に近づく
「帰ってきたのか」
「おかえりなさい」
「豪炎寺、夏未。2人とも良い線いってるけど、後一歩よね」
かがりが手厳しく言う
「やっぱり厳しい〜」
何故か春奈が反応する
「かがり、手合せいいか?」
豪炎寺が言う
「…いいわ」










冷えきる氷の柱
小さく笑った顔

寒空に響く悲痛な叫び
「あぁぁああぁぁぁぁあああぁああ!!!」