二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.292 )
日時: 2012/01/02 20:20
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 56話「青髪の少年」

「あれから…もう5年が経とうとしている。…ねぇ、今何処にいるの?生きているの?-----心結姉様」
黒髪の少女---澪はウィンフール全体が見渡せる丘で呟く
問いかけても何も返ってこない

「帰るか」
澪は歩き出す

城下町を澪は歩く
すると、澪に気づいた住民が
「澪様…!」
話しかけてくる
「どうかしました?」
「いえ。今日はお日柄もよくて…。澪様も立派になりまして」
何かを思い出すように言う
「いえ。まだまだ、ですよ」
澪は笑顔を作り言う
そして、歩き出す

その後、住民が言った言葉を澪は聞き逃さなかった


「…心結様」

--- ずっと憧れていた言葉。ずっと、憧れていた人の名前
  だけど、今は…その名前が、皆の幻想が重い ---



城に帰ると
「澪ちゃん!」
冬花がいた
「もう、怒らないでよ」
「勝手な事しないで!!今、起こっている事分かってるの?!次は澪ちゃんが狙われるかもしれないのよ!」
冬花が言う

「心結姉様の代わりに?」
澪は聞く
「え?どうして、此処で心結さんの名前が出てくるの?」
「今の私がいる“場所”も今の“現状”も本当は…心結姉様がいるハズだった“コト”」
澪が言い終わると冬花は、一瞬固まるがすぐに笑う

「澪ちゃんは、澪ちゃん。心結さんは、確かにそれだけの力があったわ。だけど、澪ちゃんが今此処にいるのは
 澪ちゃん自身が頑張ったから。澪ちゃん、心結さんがいないから、そこに貴女がいるんじゃないのよ」

「…ありがとう」



その光景を見ていた者がいた

「…見ツケタ」
栗色の少女が呟く



『偵察だけでいい。お前は、ウィンフールの創造者を…見ているだけでいい。そして、手伝っていればいい』




「アノ子ニ、何ガアル?私ハ…」
「アンタは俺が殺りあってるのを見てりゃいいんだよ!」
栗色の少女の後ろにいるは青髪のセミロングの少年

「じゃあ、作戦(ミッション)開始とするか!行ってくるぜ----------------“ミユ”」