二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.315 )
日時: 2012/01/08 19:53
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 62話「闇をとらえる」

スインルーグへと行く道のり
雪は静かに降り始めている

「もうすぐ、スインルーグだね」
柔らかな声が言う
「そうだね。やっぱり今起こっている事は直接国に伝えないといけないからね」
朗らかな声が答える

「つららちゃん?どうかしたの」
朗らかな声の主---つららに柔らかな声の主---吹雪が聞く
「ん?なんでもないよ。少し、懐かしいなって思っただけ…」
つららは小さく笑いながら言う







「なぁ、戦姫」
インランスの城で戦姫---舞衣香に話しかける少年
「ターナ、何?」
「思い出した事があって…」
ターナが言う
「今まで狙われたのって、漆黒の蝶に紅の道化師なんでしょ?舞姫ちゃん」
少女---ルーナが聞く
「そうよ」
舞姫---菜乃香が言う

「次、狙われるのは…予言者。氷雪の女神だ」
ターナははっきりと告げる
「え?ってつららっ?!!」
「つららちゃんには吹雪がついてるから、大丈夫だと思うけど」


「氷雪の女神のところに行ったのは…強い」
「たしか…彼奴は人の心の闇をとらえる。トラウマとかがあると…危ない」
ルーナが言う

それを聞き舞衣香と菜乃香が凍りつく



「ラティアっ!大変!大変!!」
セントラル城に響く声

「何よ。ティアラ」
「大変なんだよ!ラティア」
ティアラは慌ててラティアのいる部屋へと入ってくる
「あのね…次の狙われるのはつららなんだよ!!」
「…なんでわかったの?」
ティアラの言葉にラティアが聞く
「あのね、舞衣香と菜乃香から連絡があったの」
「繋いで」
ラティアが言うとティアラは魔力を放出させる

『ティアラ?!』
能力、テレパシー同士が繋がる
「ラティアの処に来たよ!さっきのもう1回!」
『ラティア?聞こえる?」
舞衣香が聞く
「聞こえるわ」
ラティアはティアラの魔力に同調しその声を聞く
『ラティア、ターナとルーナが思い出した』
『次、狙われるのはつららちゃんです。そして…そこに向かった敵が問題なんです!』
菜乃香が言う
「問題?」

『人の心の闇をとらえる。つららちゃんには…未だ癒えないキズが』





「…誰と遊ぼうかな?」
楽しそうな声が寒空に響く