二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.315 )
- 日時: 2012/01/08 19:53
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
62話「闇をとらえる」
スインルーグへと行く道のり
雪は静かに降り始めている
「もうすぐ、スインルーグだね」
柔らかな声が言う
「そうだね。やっぱり今起こっている事は直接国に伝えないといけないからね」
朗らかな声が答える
「つららちゃん?どうかしたの」
朗らかな声の主---つららに柔らかな声の主---吹雪が聞く
「ん?なんでもないよ。少し、懐かしいなって思っただけ…」
つららは小さく笑いながら言う
*
「なぁ、戦姫」
インランスの城で戦姫---舞衣香に話しかける少年
「ターナ、何?」
「思い出した事があって…」
ターナが言う
「今まで狙われたのって、漆黒の蝶に紅の道化師なんでしょ?舞姫ちゃん」
少女---ルーナが聞く
「そうよ」
舞姫---菜乃香が言う
「次、狙われるのは…予言者。氷雪の女神だ」
ターナははっきりと告げる
「え?ってつららっ?!!」
「つららちゃんには吹雪がついてるから、大丈夫だと思うけど」
「氷雪の女神のところに行ったのは…強い」
「たしか…彼奴は人の心の闇をとらえる。トラウマとかがあると…危ない」
ルーナが言う
それを聞き舞衣香と菜乃香が凍りつく
*
「ラティアっ!大変!大変!!」
セントラル城に響く声
「何よ。ティアラ」
「大変なんだよ!ラティア」
ティアラは慌ててラティアのいる部屋へと入ってくる
「あのね…次の狙われるのはつららなんだよ!!」
「…なんでわかったの?」
ティアラの言葉にラティアが聞く
「あのね、舞衣香と菜乃香から連絡があったの」
「繋いで」
ラティアが言うとティアラは魔力を放出させる
『ティアラ?!』
能力、テレパシー同士が繋がる
「ラティアの処に来たよ!さっきのもう1回!」
『ラティア?聞こえる?」
舞衣香が聞く
「聞こえるわ」
ラティアはティアラの魔力に同調しその声を聞く
『ラティア、ターナとルーナが思い出した』
『次、狙われるのはつららちゃんです。そして…そこに向かった敵が問題なんです!』
菜乃香が言う
「問題?」
『人の心の闇をとらえる。つららちゃんには…未だ癒えないキズが』
*
「…誰と遊ぼうかな?」
楽しそうな声が寒空に響く