二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.338 )
日時: 2012/01/27 17:51
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 68話「ゲーム」

雪は降る。静かに
炎は空を舞う

愕然とした顔
それを見る楽しそうな顔

「さぁ、命を懸けたゲーム。はじめようか?」





風が吹く
「荒れてきた…空が」
吹雪は呟く
「…何かあるわ。空の荒れ方が可笑しい。そして、風も何かを訴えている」
そらが言う
「え?」


吹雪が聞き返した時近くで大きな爆発音が聞こえた
「「!!!」」
2人は急いで外に出た

「何?」
小さな炎が---鬼火があちこちにあった
「≪水冷≫」
吹雪は冷え切る水で鬼火を消す

「…あーあ。もう消えた。つまらない。なーな、俺と遊ぼうぜ?」
ルイは突然2人の前に現れ言う
「何言ってるの」
そらが冷静に聞き返す
「俺、サッカー…っていうのやりてぇんだ。だから、お前らと俺とで、勝負といこうよ?」
不気味なほどの笑みで言う

「やらねぇ、ってんなら…アレ、破壊する」
ルイはスインルーグを---スインルーグ城を指さし言う
「!!そんな事できるわけっ」
吹雪がすぐに反論するが
「…できるわ。ルイの属性は炎。破壊、ではなく…爆破なら」
「爆破っ?!あ」
数分前に聞いた爆破音を思い出す
「そっちが負けたら?」
そらは聞く
「俺が知ってる事、全て教える」

「やろう。スインルーグには、国民がいるんだから。私達は守らないといけない」


「そうそう。3対1でやろう」
ルイは言う
「3…?」
「そう。此奴がいんだろ?」
ルイはそう言いながらとある小屋を見る
「!…つらら、か」



虚ろな目で危なげな足取りで白の少女は歩く
「!!つららちゃんっ!」
吹雪が叫ぶ






「…感情が閉ざしても、変わることのない…“決意”意志は関係ない。そこに存在するのは…
 考えるより先に動く身体に刻まれた“記憶”」