二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.354 )
- 日時: 2012/05/09 20:04
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=C_0lWTiBKv8&feature=related
71話「5年前の行方不明者」
ラティアの冷静な声が響く
「---------------------------------------------------------------------5年前の行方不明者」と
驚きの戦慄が走る
「ど、どういうことだ!!?」
円堂が声を上げる
「今まで、貴方達が戦ったのは…全て5年前、行方不明者になった者たちなのよ」
ラティアがもう1度言う
「だから、どういうことだって聞いてるんだ!!」
円堂が言う
「え、円堂君。話が進まないから」
ここは秋が円堂を抑える
秋の判断は賢明であった
終わらない言い合いと気が付いたラティアの瞳が冷え切っていたから
「詳しいことはあの子から聞いてほしいわ」
ラティアが言う
「あの子?」
舞衣香が呟く
その瞬間、聖令会に使っている会議室の扉からノック音が聞こえる
「入って」
ラティアの声が聞こえると扉は静かに開く
そこから現れたのは白い白衣を上から羽織り、桜色の髪のサイドテールをしている少女
それを見るなりラティアが
「着替えてこれば良かったのに」
「急いで来てくれって言ったのは何処の何方ですか?」
少女はそう言いながらサイドテールを解く
「初めまして、の方も多いですね。セントラル医療部…天音美月と言います」
軽く会釈をし少女---美月は言う
「今回の事で調べをしたのは私なので、私から話させていただきます」
「まず、始めに。スインルーグでかがりさんが戦った“フーガ”という男
5年前任務中に起こった落石事故で行方不明」
「………」
かがりが眉にシワを寄せる
「それから、ゆうりさん達が戦った“リン”5年前、誘拐をされそれから行方不明」
「っ!…」
ゆうりが珍しく表情を変える
「次は舞衣香さん菜乃香さんが戦った“ターナ”と“ルーナ”2人の事はみなさんも知っていると思いますが
5年前に親に捨てられて…それから行方不明」
「「………」」
舞衣香と菜乃香の顔が曇る
「そして、次はマコト君と“氷裏”真君が氷裏に延命装置に入れらえたのは5年前。
マコト君自身は最近、見つけられた様ですね。
そして行方不明者リストの5年前に“氷裏”彼女の名前もありました」
「氷裏も…」
「そして、澪さんが戦った“イクト”彼は5年前、何の前触れもなく消えて行方不明。所載はわかっていません」
「次は彼と一緒にいた“ミユ”彼女はおそらく…心結さん本人。5年前、魔物と戦った際に行方不明」
「…心結姉様」
「それから、“ルイ”彼は7年前に幼馴染を亡くし、それから2年後。今から5年前に行方不明」
「亡くして…いたの」
美月が言葉を続けた
「それから…分かることは唯1つ。“5年前の行方不明者”が今回の敵。別の言葉で言うなら------」
美月が言う前に違う声が言葉を遮った
「5年前から仕組まれていた…」
声の主を見る
「はい。そういう推測になります」
「こちらでは、引き続き5年前の事を洗いなおします」
「…5年前」
ティアラが小さな声で呟いた事に誰も気が付かなかった
「…?!」
そらが急に窓の方を見る
ほぼ同時に澪の表情も変わる
2人は窓に近づき空を見る
「どうかしたの?」
つららが聞くと
「風が…可笑しい」
「空が、雲行きが」
「「何かが近づいている」」
「?何かって」
ゆうりが言う
「<鳥ノ行方>」
舞衣香が唱える
1羽の鳥が舞衣香の処へ来る
少しすると鳥は空へ羽ばたいていった
「人ならざるナニかが…こっちに向かってる」
そこにいたメンバーが全員
今起ころうとしていた事に少しずつ気が付いてきていた
「貴方達!今すぐに---------」
ラティアが命を出そうとすると同時に突如扉が開く
「た、大変ですっ!!!ラティア姫様!ティアラ姫様ぁっ!!!!!」