二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.371 )
日時: 2012/04/05 20:14
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 76話「多すぎる敵」

風は静かに吹く

ゴーストタウンと化す

2人の少女は言う
「可笑しい」
「え?かがりも気付いたっ?!」
走りながら言う
かがりはコクリと頷き言う
「…ラティアが結界を張った時間から考えても敵が此処に入った数は多くても10体ほどのはず…」
「えぇ。これは…多すぎる」





「ラティア姫様。各国から連絡があります」
リオンは言う
「何?」
「スインルーグ、ヒーファイトゥ、インランス、ウィンフール。全てがセントラル同様に襲撃を受けています」
リオンは静かに言う
「えっ?!それって-----!!」
春奈が叫ぶ
「…ですが、聞く限りでは何処もセントラルよりは被害が小さいです」
「どうしてこんなことに」
夏未が呟く
「ちなみにインランスに関してはすでに敵を鎮圧ずみ。敵は攻撃をするとすぐに消えて無くなったそうです」
「そうなの?」
秋が安心するように聞き返す
「でも、その敵って…」
冬花が言い、ラティアが続く

「セントラルにいる敵と同じ…」





国外では、体力の続く限りの戦いが行われている

だが、それは国内も同じ


「この辺りは、だいたい片付いたかな?」
額の汗を拭いながら美月が言う



美月が別の場所へと移動しようとすると今までとは違う気配を感じた

「え----------?」





「数、減ってきた?」
「おそらくは…」

終わりのない様に思われた戦いも少しずつ終焉えと向かっていた


「後一息っ!!!」
「…だからさぁ、あたしにアンタ達ごときが敵うはずないでしょう?」









「キャハハ?なぁんだ!皆倒されてるじゃん!!ほんっと人の仕事を増やしてくれんなぁ」
現状に似つかわない陽気な声

「…そっか。諦め悪いんだ、ここの連中は…」
残酷な藤色の瞳はセントラルを見る






「楽しくなるのは…これから」





「キャハハハハ♪」

狂気に満ちた笑い声が空に響く