二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.374 )
日時: 2012/04/05 20:14
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 77話「アンデッド」

急に感じる悍ましい気配
「(何、この感じ。さっきまで感じなかったのに)」

美月は辺りを見渡すが何者を見つからない


「どこにいるっ?!」
美月が慌てると空から声が響く


「キャハハハハハ♪アンタに決ーめた!アンタの力、妾に見せてちょうだい?」



「言ってくれじゃない…」




「!なにこの気配。誰かが急に魔力を解放した?」
そらが言うと
「だけど…セントラルの人間じゃない。この魔力、覚えがない」
かがりが答える


「急いだ方がよさそうね」
2人は走り出す
魔力を感じる方へ











「≪ライトニングバースト≫」
無数のレーザーが敵にぶつかる
「きゃぁああ!!…とでも言うと思った?」
「!!!どうして」

「コレの効果はしらないけど…妾ね、強いんだ」

≪ライトニングバースト≫
本来それは自分と味方以外は盲目にする、という技

「………クッ!」
美月が顔を歪める
「なぁに?その顔。絶望した顔?怯えた顔?それとも」
敵は楽しそうに狂気に満ちた瞳で言う

「それとも-----------------------------------------------------------恐怖した顔?」

「何、言ってるのよ。恐怖?フフ、馬鹿にしないでほしいわね」
美月の声が段々と低くなる

「てかさぁ、本気で来なよ。アンタ状態異常で相手を倒そうとしてるでしょう?」

「甘いのよ…そんなので妾に勝てるはずないのに…それに今も強がってるだけじゃない」


美月は下を向いたまま
「…強がってる、か。甘いのはどっちかしらねぇ?」



静かに顔を上げる
優しげな瞳は見えない

そこに見えるは冷たく冷え切った金色の瞳のみ


「本気モード?それをまってたの。キャハハハハハハ♪」


それを聞くと同時に美月は走り出す

「妾は空にいる、アンタにここまでこれる?」

「なめんじゃ…ないわよっ!!!」
美月は空高くにいる
そしてそのまま敵を蹴り落とす

「なっ!!!痛、テメェ」

地面に着地すると美月は言う


「これでも、此処のお姫様の付き人してるの。弱きゃできないわねよ?そんな事」


「キャハハ?やるねぇ〜。アンタ、強いから妾の名前教えよっかな?」

敵は笑う

「…妾の名は“アン・デッド”アンデッド、その意味知ってる?」



美月は言う
「アンデッド。不死身…アンタ、自分が不死身とでも言うの?」



アンは不気味に笑う
「そう思うならそう思ってて…キャハハ」




「いいじゃん。やってやろうじゃない…あたしだって、セントラルに仕えてる者だもの」



「見せてやるよ。妾の力…アンタとの差を」










空は段々と暗くなり空にも月が満ちようとしていた