二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.374 )
- 日時: 2012/04/05 20:14
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
77話「アンデッド」
急に感じる悍ましい気配
「(何、この感じ。さっきまで感じなかったのに)」
美月は辺りを見渡すが何者を見つからない
「どこにいるっ?!」
美月が慌てると空から声が響く
「キャハハハハハ♪アンタに決ーめた!アンタの力、妾に見せてちょうだい?」
「言ってくれじゃない…」
*
「!なにこの気配。誰かが急に魔力を解放した?」
そらが言うと
「だけど…セントラルの人間じゃない。この魔力、覚えがない」
かがりが答える
「急いだ方がよさそうね」
2人は走り出す
魔力を感じる方へ
*
「≪ライトニングバースト≫」
無数のレーザーが敵にぶつかる
「きゃぁああ!!…とでも言うと思った?」
「!!!どうして」
「コレの効果はしらないけど…妾ね、強いんだ」
≪ライトニングバースト≫
本来それは自分と味方以外は盲目にする、という技
「………クッ!」
美月が顔を歪める
「なぁに?その顔。絶望した顔?怯えた顔?それとも」
敵は楽しそうに狂気に満ちた瞳で言う
「それとも-----------------------------------------------------------恐怖した顔?」
「何、言ってるのよ。恐怖?フフ、馬鹿にしないでほしいわね」
美月の声が段々と低くなる
「てかさぁ、本気で来なよ。アンタ状態異常で相手を倒そうとしてるでしょう?」
「甘いのよ…そんなので妾に勝てるはずないのに…それに今も強がってるだけじゃない」
美月は下を向いたまま
「…強がってる、か。甘いのはどっちかしらねぇ?」
静かに顔を上げる
優しげな瞳は見えない
そこに見えるは冷たく冷え切った金色の瞳のみ
「本気モード?それをまってたの。キャハハハハハハ♪」
それを聞くと同時に美月は走り出す
「妾は空にいる、アンタにここまでこれる?」
「なめんじゃ…ないわよっ!!!」
美月は空高くにいる
そしてそのまま敵を蹴り落とす
「なっ!!!痛、テメェ」
地面に着地すると美月は言う
「これでも、此処のお姫様の付き人してるの。弱きゃできないわねよ?そんな事」
「キャハハ?やるねぇ〜。アンタ、強いから妾の名前教えよっかな?」
敵は笑う
「…妾の名は“アン・デッド”アンデッド、その意味知ってる?」
美月は言う
「アンデッド。不死身…アンタ、自分が不死身とでも言うの?」
アンは不気味に笑う
「そう思うならそう思ってて…キャハハ」
「いいじゃん。やってやろうじゃない…あたしだって、セントラルに仕えてる者だもの」
「見せてやるよ。妾の力…アンタとの差を」
空は段々と暗くなり空にも月が満ちようとしていた