二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.379 )
日時: 2012/04/05 20:15
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=by881xAob0k

 78話「冥界からの戦人」

残酷な藤色の瞳
鮮やかな山吹色の髪

その2つを持つ女は黄昏時となった今でも目立つ


「キャハハ。これで終わり?」
アンは意地悪そうに笑う

「…満ち欠けの月でも、十分な力は発揮されるっ!!!」
美月は強くそう言い放ちアンを見る
「ふーん。そう…じゃあ見せなよ。もうすぐ月が完全に姿を出すよ?」




「≪紅イ月≫!!!」
紅色に染まる月
人の感覚を狂わせ、紅色の月は強大な破壊力を持つ


「これ…さっき見た」
アンは冷めた目をして言う

紅の月はアンを仕留めたはずだった

だが

「さっき、見たの。つまらないソレ」

アンは自分の髪を弄りながら言う


「そんな…っ!効いてない…?!」









「あれ?」
アンが声を出したとき、アンの足元に鋭い水の弾丸が飛ぶ

「避けられたか」
「でも、タイミングは良かったみたいだよ?」


「そ、そらさん!かがりさんっ!!!!」
美月は目を見張る


「あっれぇ〜皆外にいると思ってたのに、アンタ達もいたのか。あーそうなんだぁ」
アンは面倒そうに言う

「そうだ。皆集まってきたし、1つ聞いてみようか?」
アンはまったく慌てることなく話す


「国に入った敵の数、多いと思わない?」


「「「!!!」」」
3人ともそれは思っていた

「アンタが何かしたの?」

「そ♪今から見せてあげる。妾はね今この月神を殺らなきゃいけない。その間2人を足止めするために」




「本当は妾の技じゃないけど、今は借りてるから妾でもできるの」



アンは不気味なほどの笑顔で語る




「≪冥界ノ扉≫」

「!冥界ノ扉?まさか」
「闇の第三魔法…」
かがり、そらが言う
「せーかい♪」


そると何もない地面に大きな扉が現れる
その扉が開くと
中からは先ほどまで戦っていた、外ではまだ戦っている“ヒト”が現れる

「これ、魔法だったの?!」
「そう。これね、冥界にいる死者を戦人としてこの世に組成しているの」

アンは笑う
「楽しいでしょう?!キャハハハハ♪」


ヒトはそらとかがりの方へ行く
「ちっ!この数じゃ」




「-----ない…」
「ん?なぁに?聞こえなーい」
アンが言う

「楽しくない…楽しくないよ…死んだ人を組成して戦わせる?」
美月が震える声が言う
「そんなの絶対、楽しい事じゃないっ!!!!!!」
強く言い切る


「なら、止めてみなよ?」



















「あ〜もう!何処よぉ!!」
「此処じゃありません!反対方向です!」