二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.410 )
日時: 2012/04/21 09:27
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 84話「手掛かり」

「消えゆく“光”」
とある場所で銀色の少女は呟く
「光って?」
一緒にいた朱色の少女が聞く

「彼の心には、ないのかしら“光”は-----------------------------------------------」

切なそうに瞳を伏せ銀色の少女は言う


「あたしたちには止める事は…できない」











「仕方がない。こうなったら、現場で実物を視て調べる」
かがりが言うと
「無理だ。直接視たとしても、欠けた部分の石版は見つからなかった」
鬼道が言う
「じゃあ…どうするのよ」



「難しそう〜な話してるなぁー」
「ティアラ。大事な話なんだよ?」
少し離れたところからかがりたちを見ているティアラ、そら

「ティアラ姫様。クレープ、できました」
リオンがそう言い部屋に入ってくる
「おぉぉお!待ってました!!」
ティアラが瞳を輝かせて言う
「あはは。リオン、ティアラを甘やかさないでいいのに」
そらが笑いながら言う
「いいえ。とりあえずは約束の分ですので」

「おいしぃ〜!やっぱ嫁は最高だよ!!リオンと約束したから13個も一気に食べれる♪」
凄く楽しそうに言う
「ま、あの顔されたら…つい甘やかしちゃうわね」
そらが言う
「幸せそうな顔ですからね」
リオンが答える




「で、そらさん。解析の方はできたのですか?」
リオンが聞く
「ん〜そうねぇ。難しいみたい」
かがりたちを見て言う
「そうですか」

「はい。これ、石版の写真なんだけど何か判ることある?」
そらはそう言いリオンに写真を渡す
「そう言われましても…私にそんな能力ありませんよ」
リオンは言いながら写真を受け取る




『それはね---------------------------------------------------------------------』



「(なんで、今思い出すの)」
リオンは写真を見る


「…やはり私には何も------------------------」
リオンは言いかけて止めた
「どうかした?」
そらがリオンの顔を覗き込む


リオンは写真を落とした

そらはソレを拾いながらリオンを見る




「『すべては闇からはじまった』」

リオンは言う
その言葉を聞きかがりたちもリオンに元へと行く
「どうしたの」


「『あとから光がうまれた
  ひとびとは光をもとめた
  光がみちるせかいになると、ひとびとは闇をもとめた
  神はそれをかなえた
  そして、夜と朝がうまれた
  
  だが、闇と光はうらとおもて
  表裏一体
  
  光があれば闇がある
  闇はいつか光をものみこむ
  ひとびとはそれをおそれた
  
  
  “おわりのみこ”はすべてをしっていた
  “はじまりのみこ”はすべてにきづいていた

  せかいは闇につつまれた

  “ていおうぜれふ”の手によって
  “おわりのみこ”は-----------------------』」

リオンは言葉は止めた

石版に書かれていた文章をはじめて見たというのにスラスラと暗唱した

「リオン。もしかして…」


「すみません。ここまでしか、思い出せない」
「知っているの?!見たことがあるの?!」
そらがリオンに問いかける




「-------------はい。私は1度、見たことがあります」
リオンは告げる

「どこで?!実物をか?」
鬼道が聞く


「いいえ」
リオンは首を横にふる


  
「でも、私は…これを見たことがある」