二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.417 )
日時: 2012/05/06 21:45
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 86話「それぞれの地」


「分かったわ。リオンとそら…それから」
ラティアは2人を見た後に周りを見渡す素振りを見せる
「私が行く!私も行くの〜!」
ティアラは元気に手を挙げて主張する
「…じゃあティアラ。3人で。それから------------------------------------------------」





「リオンはセントラル出身でいいんだよね?」
そらが聞く
「…はい。セントラルの1番端の方でしたが」
リオンは顔を下に向けたまま答える

「(リオンにはちゃんと記憶がある。だけど…それを人に言いたくないだけ)」

「ねぇ〜クレープ屋さんはないの〜?」
ティアラが笑顔で聞く
「流石に…」
リオンは言うと
「えー!もうっ!こっちにもクレープ屋を作っておくようにラティアに言っておかないと」
「いや。それは無理だと思うけど」
横目でティアラを見ながらそらが言う
「…まぁ、いいや。今日はたっくさんクレープ持ってきたしね!」
ティアラは肩に提げている鞄は指して言う






「てかさぁ〜。リオンが思い出せばいいだけなのに…私も行かないといけないの」
「そう言わないの。これも任務だよ。仕事」

森も歩く少女2人

「…ねぇ。なんで私なの」
ひとり言の様言う少女---舞衣香
「何言ってるの?貴女はインランスの戦姫でしょう?そして、あの地の守り人…宣告者の片割れ、違うの?」
それに答える少女---菜乃香

「違いない」
笑顔で舞衣香は頷き共にある場所を目指す





「…何か、分かるといいのだけど」
静かに呟く
「そうだな」
「…てか、私1人で十分なんだけど」





「着いたぁ〜!はっきり言って何すればいいのか忘れたけどいいよね?」
元気に少女は言う
「ダメだ。覚えとけ…そんなに沢山の事は言われてないんだからな」

「分かってるよ。あたしだって…わかってる」



「何か、変わるのかな?ここで。何か、分かるのかな」
少女は白と見なされる場所で小さく言う
「ううん。何か…きっと分かる」
「大丈夫。今回は僕だっているんだから」




「あたしも行きたかった」
「無理言わないの。かがり、調べないといけない場所。残りに行くことは難しいって知っているでしょ」
ラティアは言う
「だけどねぇ。あたし…出来る事は全部やりたいに」









--- 近づいている
  
  私が、いた場所に

   独りじゃない

  なのに、この感情はなに? ---










「止めるために必要な巫女は、まだ…」





--- あたしじゃ無理なのよ
  あたしじゃ、出来ないの
   
  お願いだから。お願いだから…彼を止めて ---










「ここで、私は生まれた」