二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.417 )
- 日時: 2012/05/06 21:45
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
86話「それぞれの地」
「分かったわ。リオンとそら…それから」
ラティアは2人を見た後に周りを見渡す素振りを見せる
「私が行く!私も行くの〜!」
ティアラは元気に手を挙げて主張する
「…じゃあティアラ。3人で。それから------------------------------------------------」
*
「リオンはセントラル出身でいいんだよね?」
そらが聞く
「…はい。セントラルの1番端の方でしたが」
リオンは顔を下に向けたまま答える
「(リオンにはちゃんと記憶がある。だけど…それを人に言いたくないだけ)」
「ねぇ〜クレープ屋さんはないの〜?」
ティアラが笑顔で聞く
「流石に…」
リオンは言うと
「えー!もうっ!こっちにもクレープ屋を作っておくようにラティアに言っておかないと」
「いや。それは無理だと思うけど」
横目でティアラを見ながらそらが言う
「…まぁ、いいや。今日はたっくさんクレープ持ってきたしね!」
ティアラは肩に提げている鞄は指して言う
*
「てかさぁ〜。リオンが思い出せばいいだけなのに…私も行かないといけないの」
「そう言わないの。これも任務だよ。仕事」
森も歩く少女2人
「…ねぇ。なんで私なの」
ひとり言の様言う少女---舞衣香
「何言ってるの?貴女はインランスの戦姫でしょう?そして、あの地の守り人…宣告者の片割れ、違うの?」
それに答える少女---菜乃香
「違いない」
笑顔で舞衣香は頷き共にある場所を目指す
*
「…何か、分かるといいのだけど」
静かに呟く
「そうだな」
「…てか、私1人で十分なんだけど」
*
「着いたぁ〜!はっきり言って何すればいいのか忘れたけどいいよね?」
元気に少女は言う
「ダメだ。覚えとけ…そんなに沢山の事は言われてないんだからな」
「分かってるよ。あたしだって…わかってる」
*
「何か、変わるのかな?ここで。何か、分かるのかな」
少女は白と見なされる場所で小さく言う
「ううん。何か…きっと分かる」
「大丈夫。今回は僕だっているんだから」
*
「あたしも行きたかった」
「無理言わないの。かがり、調べないといけない場所。残りに行くことは難しいって知っているでしょ」
ラティアは言う
「だけどねぇ。あたし…出来る事は全部やりたいに」
*
--- 近づいている
私が、いた場所に
独りじゃない
なのに、この感情はなに? ---
*
「止めるために必要な巫女は、まだ…」
--- あたしじゃ無理なのよ
あたしじゃ、出来ないの
お願いだから。お願いだから…彼を止めて ---
*
「ここで、私は生まれた」