二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.474 )
- 日時: 2012/08/20 06:26
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
104話「雷帝」
私が眠っている間、君がどのような人生を歩んできてのか
私は知らない
でも、ひとつだけ言えるの
君にまた逢えて良かった。君がそう思っていてくれていたように
*
「ねぇ…心結姉様。どうしてですか?!姉様が此処にいると決めた。それは分かりました。でも…どうして」
澪が言う
心結は一度目を伏せるてから言う
「それは------------------------------------」
*
≪雷帝・翔来≫
舞衣香は唱えた
現るは雷を纏った狼
整った銀と白の毛並
鋭い深緑の目
「…雷帝。敵はアレ、いいね?」
舞衣香は言う
それを聞くと“雷帝”と呼ばれた狼は頷く
「≪水雲・雷雨≫」
菜乃香は上空すべてを覆い尽くす雲を作り上げる
雨が降り始める
室内だと言うのに雨は降り雷が響く
「行け」
舞衣香の言葉を合図に雷帝は駆ける
男が構えるが雷帝の素早い動きに翻弄され雷雨のせいで耳は頼りならない
「耳は使い物にならないでしょう?感覚も、雨で麻痺してきている。さぁ、視界も悪いこの空間でどう戦う?」
菜乃香が静かに言う
雷帝が大きく飛ぶ
「≪雷牙≫!!」
「≪雷雨昌落≫」
舞衣香と菜乃香が同じタイミングで叫ぶ
雷帝が雷の塊となり激突し上から雷が落ちる
瞬間---大きな衝撃波が放たれた
男を中心に
ぶつかった大きなエネルギーが弾けた
「っ!!舞衣香!」
「菜乃香ちゃんっ!」
前もって結界を張っていて、その中にいた円堂と秋が叫ぶ
煙が晴れた頃、秋は結界を解く
「舞衣香!菜乃香!!」
円堂と秋が煙が晴れた先に見えた2人に駆け寄る
場には何も残っておらず何もない場所に2人は立っていた
「ふぅ…やっぱりコントロール難しかったね」
「そうだね。もう少し制限した方がいいよね?あ、雷帝もお疲れ」
足元にいる雷帝に舞衣香は笑いかける
「うん。雷帝様、お疲れ。ゆっくり休んでね」
菜乃香はそう言い雷帝を頭を撫ぜ、雷帝は消える
「大丈夫かっ?」
円堂が聞く
「ん?大丈夫だよ」
「大丈夫です」
舞衣香と菜乃香が応える
「手当、しないと」
秋が言う
「いや、行こう。ターナとルーナを追わないと」
*
“あたしの世界を変えたのは他でもない、貴方なのよ…”