二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.49 )
日時: 2011/11/21 19:15
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 8話「狂嵐と京嵐の姫君」

自然豊かな場所
フィオーレ大陸で一番自然豊かなのはインランス通称“安らぎの町”

そこに2人の少年少女
「久しぶりだなー!インランスに帰るのも!!」
バンダナの少年は大声で背伸びをしながら言う
「そうだね、皆元気かな?」
少女が答える

インランスに着くとそこは和でのんびりとした時間の流れる場所
「すぅ…帰ってきたぞー!!!!」
少年は大声で叫ぶ
その声が聞こえたのか、住民が数名出てくる
「おや、帰ってきたかい。今回はどのくらいいれるのかい?」
「あーどうだろう?だけど結構ゆっくりできると思う」
「えんどー遊ぼー」
小さい子達が集まってくる
「秋ちゃんもかい?」
「はい。あ、あの娘達は」
秋が尋ねると
「2人が帰ってくるって聞いたから木の実を取りに行くって」

「円堂君、2人は森だって」
「そうか。どうする?」

「「………!!」」
円堂と秋の様子が少し変わる
「(何?微かだけど…魔力がぶつかり合うような)」
「秋、いくぞ」
秋は頷き
「おばさん。じゃあ私達2人を探してくるね」
そう言って円堂の後を追いかけ走り出した







森の奥深く
「…この森で何してるのかな?」
悪魔のような笑みを浮かべながらサイドテールの少女が聞く
「貴方が何者かは知りませんが、ただでは逃がしません!」
二つ縛りの少女は鋭い視線を相手に浴びせながら言う

「いくわよ!≪ライジング・スパーク≫!!」
サイドテールの少女は電撃を手のひらからお越し相手にぶつける、が
相手はギリギリで避ける
「!!?」
だが、その瞬間何処からか出てきたツルが相手を捕まえる
「…≪グリーン・テール≫」
二つ縛りの少女は静かに言う

「京嵐の舞姫のサポートは相変わらず流石だね菜乃香」
そう言うとサイドテールの少女は走り出し
「捕まえて、王代理の前に突き出してやる!≪ヒート・スター≫!!!」
炎を帯びた小さな星が相手ぶつかる
「狂嵐の戦姫の攻撃力もね、舞衣香ちゃん」

そのせいで相手の黒いコートが燃え、相手が男である事が分かった

そこに
「おーい!2人共」
「大丈夫!?」

「あ、円堂、秋」
「大丈夫よ」


「クッ!!」
男は逃げようとするが逃げようとすればするほどツルは絡まる
「無駄です。そのツルは簡単には解けない」
菜乃香が言うと

「そう。なら、切り裂く事にしましょう」
何処からか声が聞こえ、森に響いた
すると、強いが風が起き
「キャっ!」「わっ!」「クッ!!」「キャア!」
目を開いたときには男はいなくなっていた

「「≪追美の蝶≫」」
舞衣香と菜乃香は声を合わせて言う
光の反射で時々姿の見える透明の蝶が沢山空を舞いだした


舞衣香は笑って
「さぁて、仕方がない。取りあえず王代理の処に行くか」
「仕方がないね」
続いて菜乃香が言う
「はぁ…行かないといけないか、?」
円堂が嫌そうに言う
「駄目よ。行こう?円堂君」
秋も後に続く

4人はインランス国の城へと向かった