二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.501 )
日時: 2013/01/02 12:14
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 110話「異変」

どれだけの時間が経ったのか
空はすでに黄昏に染まっている

「何、コレ」
シャズンズ城の手前
美月が声を上げる
隣でアンが目を細める
「始まったの…?レオン様」

シャズンズ城には邪悪な結界が張られていた
美月はそれに手を当てる
「魔力を上手く協調できれば」
「難しいと思う、協調…することは。一時でも闇になるということだから」
アンが冷静に言う
「で、でも」
美月の顔に焦りの色が浮かぶ

「それに、始まろうとしている…」
アンは目を閉じ言う
「何が…始まるの」



「それは_______________ 」






「秋っ!!」
長い通路で響く声
「これは…邪が強いんだ。巫女の力は神聖なもの、邪に侵されでもしたら」
舞衣香が言う
「だい、じょうぶ。これぐらい、大丈夫だから」
強く秋は言い放つ

「行こう」
円堂が言う

「ここにだって、神聖な場所はあるはず…だって、此処には」





巫女たちに異変が起きていた
シャズンズに満ちるゼレフの邪
それにより神聖な力を武器としている巫女たちには少しずつ




ただ、2人の巫女はその異変を感じていなかった

神聖な力


それを持ちながらも闇を知っている者





始まろうとしていた


この時、すでに物語は始まっている


開かれ、捲られたページに描かれたモノは




白紙のままのラストページ

失われ続けている最後のページは__________








“まだ。終わっていない。私たちは、彼女たちはまだ…「希望」を諦めていない”