二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.523 )
日時: 2013/06/12 21:17
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 119話「だって貴方は」

闇が広がる

悲しみが広がる

嗚呼。僕は、何をしているんだ






「…氷裏、氷裏は何処だっ」
その言葉にそらとティアラ、アフロディは瞬きをする
「えっと、まだ見つけてないけど多分かがりたちと一緒だよ」
そらは言う
「きっとラティアとリオンが治療してくれてると思うよ。無事だよ!」
ティアラが言う

「そうか…なら、良かった。リオンもそっちに…?」
レオンは緊張が切れたかのようにぐたりと言う
「うん。ラティアの近くにいたし、氷裏はかがりが、だよね?」
「あぁ。落ちるとき、かがりが真っ先に抱えに行っていたからね」
アフロディが言う

「わ、るかったな…僕のせいで。こんな事になって、ゼレフを蘇らせてしまって」
レオンは静かに言う
「別にいいよ。そんな事」
ティアラがあっさりと返す
レオンが目を見開く
「だって、悪いって思ってる。それにレオンのせいじゃないし」
「そうよ。貴方のせいではない。悪いと思える、そして貴方はリオンや氷裏を
 必死で守ろうとしていた。それは嘘じゃない。なら、私たちと共にゼレフを食い止めましょう」
そらが言う



「どうにか、ラティアたちと合流しないと、それに皆とも」
そらは言う
「うん。ゼレフが蘇ってしまった。どう倒すべきなのか、少なくとも、巫女を揃えないと」
ティアラが言う
「待て、巫女は全ているのかっ?!」
レオンが叫ぶ様に言う
「終わりと集い以外なら…」
アフロディが言う
「否。全ているよ。集いの巫女も、終わりの巫女も」
ティアラは言う
「終わりの巫女はかがりだ。そして、集いの巫女は…そらだから」
それを聞くとそらは視線を下へ向ける

「でも、私は…わからないの。自分が巫女だなんて言われても、だって…私は」



《いいえ。貴方。貴方なのですよ》





真実を知る巫女は云う


悲しみと苦しみと愛しさと楽しさと喜びか混じる中





“愛しき貴方。世界を愛し、人を愛せる貴方に、どうか…”