二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: そこに空があるから [inzm] ( No.60 )
- 日時: 2011/11/23 13:03
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
10話「インランスの加護」
「よぉし!立向居!!久しぶりに稽古するぞ!!」
円堂が立向居に言う
「え…あぁ!!あ、秋さんと菜乃香さんは何処に行ったのでしょう!!」
立向居が言うと舞衣香が
「あ〜あの2人なら“やすらぎの巫女”のところだよ」
それを聞くと円堂、立向居が共に舞衣香が見る
「お前は行かなくていいのか?」
「…いいの。インランスの加護に、才に一番愛されてるのは秋と菜乃香だから。私はいい」
舞衣香が静かに言う
「それなら、お前だって…」
「そうね、周りに比べたら…だけど、菜乃香なのよ。私よりも。私じゃなくて…」
「(“やすらぎの巫女”は癒しの巫女、守りの巫女…私はそれと反対の“破壊”嗚呼、敵わない)」
「私はあの場所の守り人。破壊の宣告者。インランスの戦姫だもの…」
森の遺跡
自然が絶対的に守り、その場所を隠されている遺跡
インランスの民でも選ばれたものしか入ることを許されない神聖な場所
秋はそのまま奥へと進む
菜乃香は後から続く
「『人々にやすらぎを、癒しの音を…やすらぎの時間を』」
秋はそう告げる
インランスに古くから伝わる言葉
“やすらぎの巫女”アキ=ランス
「(彼女に一番愛されたのは、少なくとも現在のインランスの民の中じゃ、秋ちゃんが一番
インランスの才に恵まれた…少女。秋ちゃんは、言い伝えのアキに似た能力が在り過ぎる)」
「この場所の守り人。守護する宣告者は、インランスの舞姫だもん」
自分にそう言い聞かせるように菜乃香は呟く
いづれ来る運命の時
インランスの宣告者は
何を想う?
宣告者は告げる
「「私達は狂嵐/京嵐の姫。来たるべき時は…近づいている」」
心の中にある、予言を
それは、まだ先の事
今はまだ、インランスの才を、インランスの加護を
「「(きっと…受け継がれている。彼女に…)」」