二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.68 )
日時: 2011/11/25 21:39
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 12話「北にいる南の魔物」

寒空の下、雪がチラチラと降っている
「やっぱり、寒いわね。ここは」
かがりはいつもの服の上にコートを羽織り温かそうな帽子まで被っている
「あはは、ですよねぇ」
春奈が続く、春奈はかがりほどではないがコートを着ている
「アンタはスインルーグ出身でしょ」
「だって、私。ずっとセントラルにいたんだもーん」
隣でつららが笑っている。つららはスインルーグで暮らしているので寒さに強いらしく、あまり普段と変わらない服装をしている
「もうすぐです。私達が魔物にあったのは」

「ここです」
そこは広い場所だった
「何もない場所ね」
「はい」



「魔物…か。居そうにないけど。居たとしても北に生息している奴」
かがりが言う
「居ない方がいいですぅ〜」
春奈が言う
「(此奴、本当に自由だな)」


「…!!何っ?」
「え?かがりちゃん?」
「何かいるぅっ!」
春奈が叫ぶ
「魔物かっ」
かがりが構ええる
「あれは…」
「北に生息している魔物じゃありません!」
つららが言う

魔物の攻撃は火を使っている
「南…か≪水冷弾≫!!」
かがりは服の何処からか出した銃で攻撃を仕掛けた
水で出来た弾丸が魔物に当たる
「≪雪冷風月≫!!!!」
つららは得意の氷魔法で止めを刺す

すると魔物の一体が
「っ!!!!」
春奈の処へ
「≪水龍≫っ!!!」
春奈が咄嗟に出した魔法
≪水龍≫は水の龍、水が魔物を飲み込んでいく

だが、まだ息があったのか
春奈に攻撃を仕掛ける
「キャアァァァァア!!!!」
春奈が悲鳴を上げる
その時、突然近くのあった≪水龍≫の際に出来た水たまりから
鋭い水の槍が現れ魔物を貫く

そして、かがりが止めを刺す

「ハァハァ…びっくりしたぁ」
春奈が疲れ切って言う

それを見たかがりは驚きを隠しながら
「はぁ、アンタ。今のは危なかったわよ」
「分かってますー!!」
半泣きで春奈は言う

「(この子、普段はそこまでじゃないのに。咄嗟であの威力…)」


「やっぱり、春奈ちゃんだ」
つららは誰にも聞こえない声で呟いた


「そうだ!“祈りの巫女”の処に行こう♪」
春奈が突然言う
「(確か…ハル=スインの…)あたしは此処の調査があるから、アンタ達で行ってきな」
かがりはそう言い魔物が現れた方向に向い歩きだした


「じゃあ、行きましょうか?」
つららが言い 2人は移動を始めた