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　１３話「スインルーグの加護」

冷たくとも温かい様な不思議な空間
青く輝く場所

そこは、深い雪と氷の壁に守られる場所

「相変わらず、いいなぁー此処。落ち着くし、綺麗だしー」
春奈がはしゃぐ声で言う
「“祈り”それが、此処の象徴」
つららが言う


「『人々の祈りを、実現する力を…祈りの時を』」
春奈はそう告げる


スインルーグに古くから伝わる言葉


　　　　　“祈りの巫女”ハル＝スイン　


「（春奈ちゃん…さっきもだけど。アレは…。私の知る中じゃ一番近い
　　ハル＝スインの、能力）」




「スインルーグの加護に、愛されて生まれた少女」


いづれ来る運命の時

スインルーグの予言者は
　　　　
　　　何を想う？



予言者は告げる
「私は、氷雪の女神。来たるべき時。それは、いづれ来る」


心の中にある、宣告を

それは、まだ先の事




　　
今はまだ、スインルーグの才を、スインルーグの加護を


「受け継がれている…彼女に」