PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【VOCALOID】ウタバナシ ( No.8 )
- 日時: 2011/12/23 18:25
- 名前: Sky ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)
「あー……」
青い髪を持った、青年が天を仰ぎ息を漏らして壁に寄りかかる。そして座っている物は「歯車」。
この青年は、一回だけ瞳を右往左往させると
「いつまでこの茶番を続けるのか…その先には何も無いのに」
「罠に落ち捕われたアダムの魂のお前が出来る事は何も無いでしょう?」
「………」
『歯車』が言葉を発すると、その言葉を遮る様に『墓場の主』が話して『歯車』は黙った。
鈍い音を立てて、人形館長の近くにある天秤が揺れる。それと同時にシャンデリアも揺れ素早い音を立てて、『脚本』と書かれた本が風に乗ってめくられる。
しかし、それはボロボロに崩れており物語は主の手を離れて一人歩きしている。
この汚れた器達の不協和音の狂想曲はいつまで続くのだろうか。
人形館長は、頭を抱え険しい表情で
「少し情報を整理しましょう、悪魔の血を引くいやしき者よ」
人形館長がそう言うと、奥の部屋から男らしい長髪の紫の髪の男がこちらへ歩いて立ち止まった。
「許可してあげるので、語りなさい…お前がこの森に来た時の事を」
PR