二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 貴方を守りたい——12人の巫女と1人の神—— ( No.150 )
日時: 2012/01/16 18:00
名前: 雪姫 (ID: nA9aoCfQ)

80





+地下室にて+



そういえば、地下室に行くの初めてだなぁ〜と思いながら階段を下りていく。
降りて行った先に、小さな木でできたドアが見えてきた。
私は何のためらいもなくそのドアを開ける。
『キィ』
アルト「あ、父さん!」
コンクリートがそのまま壁で物や棚がいっぱいあって少しホコリ臭く、電気も切れかけで少し薄暗い地下室の真ん中の地面に何の模様?みたいなのが描いてあってその真ん中に灰みたいなのの山がある近くに父さんが立っていた。
父さんは私の想像とは違い、話さなくなる時となんら変わっていなかった。
ヒゲがボウボウじゃなくて少し残念♪


父「やぁ、よく来てくれたねアルト。」
アルト「何?その話し方ぁ〜♪」
変な話し方をする父さんにゆっくり近づく…。
父「アルト、これから面白い実験を見せてあげるよ。」
アルト「面白い実験?」
そういうと父さんは実験内容を説明してくれた。
この地面に書いてあるのは錬成陣というものでこの灰なので出来た山に私のと父さんの血を垂らせば面白、錬金術が見れるらしい。
アルト「面白そうだね♪早くやろうよ、父さん!」
父「アルト、そんなに焦るなって……。」
少し考えれば、何かがおかしいことくらいすぐ分かるのに私は考えようとしなかった。
それよりも、父さんに会えたことが嬉しくて……。
血を垂らし終わり、父さんが錬成陣の前で膝立ちし胸の前で手を合わせる。
アルト「何が起こるんだろう〜♪」
そして、錬成陣に手を置いた途端!
黒いウニョウニョした手が出てきて、真ん中に大きな目玉が出てきた。
アルト「父さん!これなんか、変だよ!」
これはおかしいと言う私の声は父さんには届かない。


父「アリサ……これで君にまた会えるんだね…。アリサ……」
アルト「ッ?!」
またあの人の名前だ!
なんで、私よりもその人が大事なの?
アルト「父さん!!!!! ッ?!」
気が付くと地下室じゃなくて、知らない真っ白な空間に居た。
アルト「何?これ………」
私の名前が書かれた大きな扉があった。
なにこれ………ここはどこ………父さんは………
???「よぉ。」
アルト「ッ?!!」
急に声を掛けられた。
声をかけてきたほうを見ると、この白い空間と同化してしまいそうなくらい、同じく真っ白い人がいた。


アルト「誰?」
白い人「お〜、よくぞ聞いてくれました!!
   俺はお前たちが世界と呼ぶ存在、あるいは宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一。
   そして俺はお前だ。」
アルト「え?」
『バーン』
後ろにあった大きな扉が開く、振り返ると扉の中にはまた大きな目玉があって黒いウニョウニョが私の方へ出てくる。
白い人「ようこそ、人殺しの馬鹿野郎。」
アルト「え?いやぁァァァァァァァ!!!!」
あの黒いウニョウニョが私を扉の中に引きづり込もうとする、必死に出逃げたけど逃げ切れなくて私は扉の中へ引きづり込まれていった。
扉の中は真っ暗で沢山の知識が頭の中に入ってくる感じがした。
それと同時に、体がどんどん壊れて行って意識が飛んできそうになった………。
アルト「私、ここで死ぬの…?」
死を心の底から覚悟したその時!
父「アルト!まだお前は死んじゃいけない!!!」
アルト「…ト…ウ…サ…ン……?」
微かに父さんの声が聞こえたような気がしたが、私の意識は遠い闇の中へと飛んで行った………。