二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

 この先もずっと、 ( No.14 )
日時: 2011/12/24 17:11
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: VQr8r4K0)
参照: 剣城と南沢さん格好良いね!ry 映画見てきたよ!白竜もシュウもry



「——雲月?」

 低く、聞きなれた声にびくりと体が震えた。ごしごしと浮かんでいた涙を拭い、ゆっくりと振り返る。良かった、と呟いてボクを抱き締めているのは紛れもなく愛しい君で。ごめんね、ごめんね。そう言いながらボクは彼の胸に顔を埋めた。大好きなのに、ボクは君を傷付けてしまうんだ。だからボクは君の傍に必要ない、そうだろう?
 ぎゅう、と強く抱き締められると自然と嬉しくなった。こんなにも想って貰えているというのが、ボクは何よりも嬉しかった。大好き、と心の中で呟いて、彼を見上げた。視界が滲んでいる。

「……何泣いてんだよ、」
「ごめ、嬉しくて、……あのね、剣城。ボク、暫くしたら向こうに行こうと思うんだ」
「向こう、って……アメリカ、か?」

 眉を寄せて問いかける剣城に、ボクは小さく頷いた。

「亜美さんがね、マーク兄さんのところでサッカーの勉強でもしたら、って言ってくれて、さ。だから、ボク、行こうと思うんだ」
「……そうか、」

 抱き締めたまま、ぽんぽんと優しくボクの頭を撫でて剣城は軽く笑った。反対もせず、賛成もせず。好きなようにさせてくれる、優しい剣城がボクは大好きだ。初めて愛しいと思えた。剣城に嫌われたくない、剣城と離れたくない。でも、ボクは好きなようにしたい。彼と一緒にサッカーをやる為に、"あの子達"に依存しないようにするために。
 剣城はゆっくりボクを離して真っ直ぐ言った。

「——待ってる、」








表記としては剣雲、京奏、剣奏かな?剣奏が正しいかな。まあ良いや。
本編でも奏と剣城はくっつく予定、とか言ってみる。映画で改めて明王と剣城に惚れた。あと、南沢出せやゴルァ。