二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 銀色の歌姫〜最終楽章〜 ( No.1 )
日時: 2011/11/19 23:03
名前: ドロップ ◆8WWubVa7iM (ID: dD1ACbVH)

〜prologue 銀色に染まって〜






「私は、醜い顔をしまえる仮面を作った。

  これでもう、私を見て振り返る人などいないだろう。」



ファントムは、白い仮面を顔にかぶった。



「クリスティーヌ!

      私とラウルと、どちらを選ぶんだ!」


言ってはいけない。



「今、見せてあげる。

      私の真実を。」


駄目。



『クリスティーヌは』



やめて。



『ファントムを選ばず』



こっちへ来ないで。




『ラウルを選んだ』



嫌だ。





現実世界のファントムは、

頭の中に

ある単語が浮かんだ。






『Lucifer』




堕天使ルシファー。






奴は、



奴は、堕天使



奴は堕天使ルシファー。










現実世界のファントムは叫ぶ。





「助けて!」



        「教えてよ!」




                   「歌の天使!」


   「私に歌を!」


 
             「声を返して!」





                               「神を賛美する歌じゃだめ!」





         「戦いに挑む歌を…」






「狂詩曲を、奏でないと!」














































          「私は…私は……!」



闇へと化するお城。

そこで美しい声が聞こえる。



















『ここは、私とあなただけの秘密のお城』