二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 銀色の歌姫〜最終楽章〜 ( No.19 )
- 日時: 2011/11/27 18:15
- 名前: ドロップ ◆8WWubVa7iM (ID: n/BgqmGu)
- 参照: ドカーンジャンプ本気で名前になってて笑った(笑)
第三楽章
「和奏ちゃん、朝よ〜っ」
秋は、和奏の部屋へと入り、
和奏を起こしに行った。
「ふわぁ……もう朝か?
はやいもんだなぁ」
和奏は腕などを伸ばし、体を起こした。
♪ 〜 ♪ 〜 ♪
「お、和奏起きたか?」
風丸は食堂の椅子にすわり、和奏に話しかけた。
「見てわからないのか?起きてるよ。」
「いや、そうだけどさぁ…」
朝も、和奏の毒舌っぷりは変わんないみたいだ。
「秋、皆でどこかに出かけないか?」
「え?」
和奏が突然、提案を出した。
「今日なら学校も休みだし…
どうだ?」
「私はいいと思うわ!
皆はどう?」
それから全員、賛成の意見をだし、結局行くことになった。
けど、なんだか信じられないな。
前の和奏だったら「めんどくさい」とか言ってはいらなかったけど…
今は、提案する立場か……。
そして、今日が。
彼女の幸せそうな笑顔を見れる。
最後の日となった——。
♪ 〜 ♪ 〜 ♪
「まず、どこに行く?」
「やっぱり、本屋とかじゃないか?」
「いやいや、喫茶店だろ!」
「スポーツ店!」
早速、意見が色々分かれた。
まったく、いい加減にしてほしいものだ。
…喫茶店って言ったの、俺だけど。
「まぁ、とりあえず順番に回ろうよ?ね?」
すると和奏はしぶしぶうなずき、
「秋がそういうなら仕方ない…」とつぶやいた。
「さぁ、まずはあのお店ね!」
木野があるいた瞬間、何かが聞こえた。
車の、急ブレーキの音。
周りの人々の、悲鳴。
車と、何か柔らかいものが、当たる音。
「っ……!?」
車にはねられ、
真っ赤に染まった、
見慣れた少女。
「木……野……!?」
血が、ドバドバトあふれている。
豪炎寺は、急いで親と連絡していた。
「おい、父さん!
支給、救急車を呼んでくれ!早く!!」
何が起こった?
確か信号は青で、
俺たちは、普通に歩いて………
木野は、先頭を歩いていて…。
「あぁ……っあぁぁぁ…!」
周りは、悲鳴をあげた。
和奏は、木野を見降ろした。
「嘘…だよな?
だってさ、さっきまで…笑ってたじゃないか。」
それは、嘘であってほしいという、
和奏の願望。
「笑ってくれよ…。
なんでだよ、なぁ……。」
和奏の目からは、涙があふれてきた。
手や服はもう、真っ赤に染まっている。
その光景は、見るに堪えない光景だった。
「和……奏…?」
和奏の方へよると、急に俺の方を振り向いた。
「ゴメンナサイッ……。」
和奏は、腕で秋をかばって、
いきおいよく、急に泣きだした。
「許して下さいッ…私はどうなってもいいので…ッ
もう、周りの人を傷つけないでくださいッ!」
……え?
「ああぁぁぁあああああああああああ!!!」
急に、叫んだ。
何が、何が起こっているんだ?
動揺している俺の前で、いきなり和奏は口から大量の血を吐いた。
「和奏…!?」
「スミマセンッ…綺麗にしますから…!
もう、殴らないで…ッ
いいえ!私のことは殴ってもいい!
だから、他の人を巻き込まないで!」
夢?
幻覚?
皆は、悲痛に顔をゆがめている。
なんでだよ。
さっきまで、楽しそうに笑ってたじゃないか。
木野と和奏は、そのまま救急車で運ばれた。
なにが、あったんだよ…?