二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集中! ( No.10 )
- 日時: 2011/11/24 22:30
- 名前: 如月 ◆eZsQmZilro (ID: w0.JbTZT)
- 参照: 漫画を見て、山崎は武州時代にはいなかったと解釈している
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「あら……貴方、初めて見る顔だわ。」
「あ、はい。お、おおおお俺は後から入ったんで!」
「ふふ、如何したの?震えていますよ。」
あんたが恐いからだよ!——なんて、言えるはずも無いのだが。
山崎は、苦笑を浮かべて目の前の微笑む美人さんを見つめた。
土方十四郎の姉で御座います。
第二訓「誰かが怒られてると周りも怒られた気分になる」
「はじめまして。しろーちゃんの姉である土方朔です。」
「は、はじめまして。山崎退です」
「退ちゃんね、わかったわ。私のことは朔って呼んでくださいね?」
山崎は、朔に向かって淡く微笑んだ。朔もふんわり微笑む。
先程大人の男を軽々と投げ飛ばした人とは思えない。
それより、問題は朔の発言だ。
「しろーちゃん」——此れはまさか副長の事なのだろうか。
仮にも鬼の副長を「しろーちゃん」呼びとは。
此れも姉の特権なのだろうか。しかし副長がそんな呼び方を許すわけ——……、
「姉k……ゴホン、姉上。如何して此処にいらっしゃるので御座いましょうか」
「ふふ、しろーちゃんったら!そんな畏まらなくていいのよ?」
「そ、そうだな。すまねェ」
許したー———ッ!!!
山崎は気絶しそうになりながらも確りと体を支えた。
そんなわけがない。
沖田に呼び捨てされただけでも刀を抜いていた副長が、いくら姉……否、姉上様といえど「しろーちゃん」呼びを許すだなんて!
しかもプライドの高い副長が女子(おなご)に敬語だなんて!
山崎はまさに高いところから落とされた気分だった。
と、そこへ欠伸をしながら一番隊隊長、沖田が屯所から出てきた。
「おい、土方ァ。今さっきから何騒いでるんでィ……?!姐上ェ!」
えええええ!?
山崎は目を疑った。あの沖田が朔に抱きついたのだ。
多くの女子を「雌豚」呼びしてきた彼が!
他人、しかも彼の嫌いな土方の姉を「姐上」呼びして!
「そーちゃん?久しぶり。また一段とかっこよくなったわね」
「いいえそんな事!姐上こそ美しくなりましたぜ!」
「まあ、嬉しい。随分と口がうまくなったじゃないの」
「嘘じゃないでさァ!俺は嘘をつきませんぜ」
そんな馬鹿なァァアアァ!、た、隊長が女子に「美しい」……。
今日は吃驚の連続ばかりだ。
山崎はこれからも起こるであろう驚きの連続に、頭を抱えた。
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短すぐる(^q^)ww