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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集! ( No.209 )
- 日時: 2012/03/22 17:45
- 名前: 朔良 ◆D0A7OQqR9g (ID: w0.JbTZT)
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どれだけ人が死ねども、
どれだけ物が壊れども、
世界は廻り、自然は生き続ける
当たり前のこと。
そう、当たり前のこと
なのに、悲しいと思うのは何でなのだろう
土方十四郎の姉で御座います【紅篇】
第十五訓「音なくして硝子を爆ぜる」
「天人が攻めてきたぞ!総員、刀を持て!」
「動ける者は戦うのだ!武器になりそうなものは全て装備しろ!」
ドアを開けた途端、赤い炎が視界を支配した。
どうやら天人は銃火器で攻撃を繰り出したらしい。
周りでは皆が刀を構え、血走った形相でドアの向こうを睨んでいる。
「おい姉ちゃん、おめーも構えろ」
「……ああ。」
まだ若い男に低く唸るような声で言われ、私も刀を鞘からぬき、構えた。
着物の下には爆薬や手裏剣、クナイを隠し持っている。これも天人の戦法に対応するため。
相手は異星の人間だ。どんな攻撃を仕掛けてくるかはされるまでわからないのだ。
「さ!いくぞ、朔」
「——……銀ちゃん。」
銀時が私の目の前で微笑んだ。やはりその腰には刀がさしてある。
何故か目を逸らしたくなった。
「なんだァ?今更腰がひけたのか?」
「……!!」
銀時の目が刺すように私の目を射た。
違うって言いたいのに声がつまって喋れない。
「腰なん、て。……ひけてなどない」
「オイ大丈夫かよ。声掠れてね?カラッカラじゃね?」
「かすれてない。海の藻屑にしてやろーか」
「イヤイヤイヤぜってー掠れてるっての」
しつこい銀時を押しのけて、ただドアの向こうを見据える。
始まるのだ。戦争が。
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