二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   土方十四郎の姉で御座います。【銀魂】 オリキャラ募集中! ( No.42 )
日時: 2011/12/27 08:38
名前: 如月 ◆eZsQmZilro (ID: w0.JbTZT)

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 「暫く、此処に置いて貰えないかしら」


 わかったからそんな目で睨まないで!












         土方十四郎の姉で御座います。
        第四訓「脅迫されたら逃げるべし」











「ところで、勲ちゃん。頼みがあるのだけれど……」



 朔はゆるりと唇の端を持ち上げた。
近藤は汗がこめかみを伝うのを感じる。

——この笑顔には何かある。

 近藤は、知っていた。
こんな綺麗に笑うときは、何か企んでいる事を。



「私を、此処に置いてくれませんか?勿論、女中として。」
「……はあああああ!?」



 叫んだのは土方。
何時の間にか復活していた土方は、豆鉄砲をくらった様な顔をしている。



「……何?しろーちゃん、文句があるの?」
「いや、だって女が屯所にいるってのは……すいませんでしたァァアァ!!」



 土方は途中までは喋っていたものの、朔の鋭い視線に耐え切れず、思わず土下座をしている。
これが副長かと聞いてあきれるが、気にしている場合ではない。
何故なら、朔の有無を言わさぬ鋭い視線は——
——近藤に、向いていたのだから。




「近藤さん?屯所に置いてもらえない?」
「いや、でも……」
「近藤さん?屯所に置いてもらえない?」
「ちょ、待っ……」
「近藤さん?屯所においてもらえない?」

「わかりましたァァアァ!」




近藤も断念して肯定の言葉を掲げる。
その目には涙がうっすらと浮かんでいて、近くで聞いていた山崎は冷や汗を流し、沖田は「これが俺の姐上」といわんばかりに満足気に笑っていた。
いや、沖田の姐ではないのだけれども!





「じゃあ、今日から私も女中の一人ね。昼ご飯の買い物言ってくるから。貴方達はいるものとかない?」

「マヨネーズ」
「ふふ、わかったわ。しろーちゃんは本当にマヨネーズが大好きね。けれど、目の前で食べたら容赦しねえぞ」




 朔は明らかに物騒な言葉を笑顔で吐く。
山崎と近藤はこれからの生活に頭を悩ませるのであった。




.短い件について(^q^)