二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 夜空のしたで ( No.1 )
- 日時: 2011/12/12 20:39
- 名前: るい (ID: vlinVEaO)
第一話 出会い
「ここがフランスかー。」
オレンジ色のバンダナをした少年・円堂守は、エッフェル塔を見上げながらいいました。いまはお昼まっただ中。秋とはいえ、少し寒いくらいです。
「ねえ、円堂くん……。」
きれいな目の色をした少女・木野秋が冷や汗と苦笑いを浮かべながら円堂を見ました。
「なんだ?」
「はやくみんなと合流しない?」
「あー、そうだったなぁ。」
「そうだったな、じゃないわよ〜!」
そうなのです。じつは、きょうはサッカーの大会があるときいてきたのですが、円堂が秋をつれてジュースを買いに行ったとたん、道が分からなくなって迷ってしまったのです。
「はやくみんなと合流しなきゃ。みんなきっと待ってるよ?」
「そうだな、いそぐか。とりあえず、宿泊所に行ってみようぜ。」
「ええ。」
ふたりは、あふれるような人の波間を押しのけるように通ると、暗い道に出ました。さっきの明るい日のあたっていた道とはちがい、人がゼロにちかいほどいません。
ヒュオォォ……と音がして、冷たい風が、秋と円堂の腕をなでて、すぎていきます。秋は、腕をさすりました。
「ここはちょっと寒いね。」
「ああ。でも……ここ、なんかヘンじゃないか?」
「ヘン?」
「うん。ちょっとそんな感じがして……。! 秋、危ない!」
「えっ!?」
円堂が、秋をだいて、地面にたおれました。その円堂のあたまの十センチくらい上を、サッカーボールがかすめていきました。
「だれだっ!」
円堂が起き上がって、ボールがきた方を見やると、銀の髪をした子どもが、くるりときびすを返して走り去っていくのが見えました。
「待てっ。」
円堂と秋は、ふたりでその子どもを追いました。
END
あ、言い忘れてましたが、この話しは、もうFFIは終わってます。それと、更新は、3日に1回くらいのペースかもしれません。
お許しを。