二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:イナズマイレブン  夜空のしたで ( No.10 )
日時: 2011/12/12 20:21
名前: るい (ID: vlinVEaO)

どうも、るいです! 最近ほんとうにひとりで小説を書き続けていく毎日であります、ね! ま、あんまりそういうのを気にしていては、作家としてはなりたたない気もするのですが、やっぱりショックだったりするわたしであります。

あと、説明文の話しなのですが、これまでわたしが見てきたイナズマ小説はだいたいみんな「〜です。」や「〜でした。」などではなく、「〜だ。」、「〜らしい。」などでした。
なので、「です、ます」をつけると、他の作品とちょっと雰囲気の違いが出ていいかなぁ〜とか思ってはじめたのですが、
ちょっとどころの雰囲気のちがいではなく、かなりの雰囲気のちがいだったので、「です、ます」身体ではなく、「だ、なのだ」などの口調でいきたいと思います。

では、小説にいきます!



   第七話  一瞬のできごと


「で、どういう試合形式にするんだ、円堂。」
「え?」
 いきなり質問をふられた円堂は、その場でカチンとこうちょくした。そのことで、鬼道も豪炎寺も、やっぱり円堂なのだな、とあらためて思った。
 円堂自身も、ノリでサッカー、サッカーといいはじめたので、試合形式などをまったく考えず、ノリでここまでみんなをひきずってきたのだ。要するに、無計画だったということだ。「ノリ」なんて、綱海みたいだと思うかもしれないが。
「もしかして、なんにも考えてなかった、とか?」
 円堂のことをまったく把握していない銀の髪の少年は、まゆねにシワを寄せながらきいてきた。その目は、あきらかにうたがいの目だ。
「うっ。それは、えっと……。」
「…………そうらしいや。」
 少年はそういって、円堂をじっと見つめるのをやめた。視線をそらされて、円堂もホッと胸をなでおろす。
 少年の視線には、どうも毎回毎回うたがいが感じられた。だから、目を向けられると、どうしてもきんちょうしてしまったのだ。もしかしたら、円堂自身のかってな思いこみかもしれないが。
「じゃあ、こうしない?」
 切り出したのは、少年だった。
「ボクがキミからゴールを奪えたら勝ち。あ、ボクひとりでね。」
 ほかにパッと案もでなかったので、みんなはそれで承知した。
 さっそくスタンバイする。そのあいだ、鬼道は無言で考えた。
(あいつはどこかで見たことがある気がしてならない……。いったいどこでだ?)
「そろそろはじめていいかな?」
 少年の声にハッと鬼道も顔を上げた。みんなスタンバイしていたし、もうじゅうぶん試合をはじめられる。
「オウ、いつでもこい!」
 先攻は銀の髪の少年。音無が力強くホイッスルをふいた、次の瞬間のことだった。
 ヒュワンッとチーム全員のからだを、少し強めの風が打った。たいした風ではなかったが、その風は円堂にまでとうたつした。
 いちばん少年に近かった豪炎寺と虎丸がボールをとりにいこうとしたが、ハッとした。
 彼の足元に、もうボールはなかった。
「えっ、いったいどこにいったんだ?」
 虎丸があたりを見まわしはじめた、そのときだった。
 とん、とんとんとん……
 静かなグラウンドに、なにかがゆっくりはねる音がきこえた。ゴールの方向からだった。チーム全員が、さっと顔色をかえていく。ある予想からだった。その予想。それは……













ゴールが奪われた。
















 円堂をふりかえれば






案の定。
 信じられないという顔をした円堂の足元には、サッカーボールがゆっくり前後に動いていた——。



強すぎるぞ、少年!!(←一言コメントみたいなものです)