二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜 雛鳥ノ夢は 青空の中に 〜 ( No.14 )
日時: 2011/12/10 17:47
名前: 麻香 (ID: asn158NG)

05)眠れない時に羊を数えると余計に覚醒する

うっすらと意識が戻ってきた。
ここはどこだろう。‥‥‥布団の中?
布団なんて久しぶりだ。田舎のおばあちゃんの家に泊めてもらった時、寝たことがある。
重くて、やわらかくて、すごく落ち着いて眠れたんだっけ。懐かしいなぁ‥‥‥

その時、すぐ近くで人の声がした。誰かが話し合っているようだ。
ね、寝たフリ、寝たフリ‥‥‥

「で、どうすんだよ。こいつ」

ちょっと面倒くさそうな男性の声。こいつとは、あたしのことだろうか。

「どこから拉致って来たアルか?この誘拐犯」

訛りが強い、可愛らしい少女の声。ゆ、誘拐?あたし誘拐されたの!?

「誘拐なんてしたら、姉上に半殺しにされますから‥‥。そうじゃなくて、万事屋の前に倒れてたんですよ!放っておけないじゃないですか」

真面目そうな少年の声。どうやらあたしは、この人達の家の前に倒れていたらしい。迷惑かけちゃったな。お礼言った方がいいかな‥‥‥?

「それで発情して、拉致ってきたアルね?このジェームズ・キャメロン」

「誘拐してないって!しかもその罵り方、意味分かんないし!」

「知らねぇのか?落ちてる人間とトラブルは拾っちゃいけねぇんだよ。ちなみに、落ちてる金とジェームズ・キャメロンは拾ってもいいぞ」

「なんでジェームズ・キャメロンが落ちてんだよ!なんでジェームズは拾っていいんだよ!」

‥‥‥我慢できない。

「別に好きで落ちてたんじゃないわよっっ!!」

布団から飛び起き、怒りにまかせて叫んだ。
だが、その声の主を見た時、思わず絶句。

一人は、天然パーマっぽい銀の髪の男。腰には木刀。死んだ魚のような目で、あたしをジッと見ている。

一人は、いかにも中国って感じの女の子。真紅のチャイナドレス。オレンジの髪で、透き通るような肌と碧眼。酢昆布をペロペロと舐めている。

最後の少年は、どこにでも居そうな地味な感じ。眼鏡が良く似合っていて、有名校を受験する人にいそうなタイプだ。

この組み合わせ。さっきの人達。まさかまさかまさかまさか。
これって‥‥‥‥‥





銀魂‥‥‥ですか‥‥‥?