二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 (今んとこ仮) ( No.3 )
日時: 2011/11/24 21:52
名前: 麻香 (ID: qJ.SIQ7q)

01)ラスボスが主人公の父親とかそんな設定もう古い

あの日のことを一言で表すとすると、「朝から死ぬほど眠かった」だと思う。

だって、本当に眠かったんだ。
あたしは結構運動するタイプだったから、夜はのび太並みの速さで寝てたわけよ。
だから朝も、本当に気持ちよく起きることができてた。その日までは。

               ☆★☆

眠い。眠い。眠い。
もう病気かと思うくらい眠かった。

あたしは日守奈乃羽。高校2年生。
東京に住む、ごく普通の女の子である。

朝、寝ぼけて食パンにマーガリンを塗ろうとして、マヨネーズを塗ってしまった。同じ乳製品でも、マーガリンとマヨネーズは全然味違うし。個人的にはどっちも好きだけどね。
そして登校しようとして、間違えて母さんのヒールの靴を履いてしまい、玄関先ですっころぶ。なんであんな踵の高いもんをわざわざ履くんだ。6センチだよ。6センチ。

んで、他にも小さな不幸があったが、そこは省略。
誰がわざわざ好きで自分の不幸な身の上話を話すか。

だが、1時間目は歴史という暇な科目。神様はあたしが嫌いなのか。
先生の口からえんえんと発せられる催眠電波。あれほど恐ろしいもんはない。

「日守。」

心地よい温度。適度な眠気。催眠電波。
このフルセットが揃っていても起きていられる人がいたら、紹介してほしい。

「日守!」

あたしは無理だ。
だから、授業中に夢の世界へレッツゴーしたあたしを、だれが責めれよう。

「日守奈乃羽っ!!」

「ひゃ、ひゃい!!!」

クラス(主に男ども)から爆笑を買う。後で覚えてなさいよ、あんたら。
まだ重い瞼で前を見ると、眉間にしわを寄せた先生がこちらを見ていらっしゃった。

「日守。居眠りとは珍しいな。」

「‥‥‥‥すいません」

「昨日はちゃんと寝たのか?もしかして昨日のロードショウでやってた『となりのトトロ』でも見て夜更かししてたんじゃないのか?」

また爆笑。
先生。この恨み、一生忘れん。後であんたの靴、どっかに隠しといてやる。