二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 ———刹那の契り ※イラスト描きます ( No.182 )
- 日時: 2012/03/21 16:28
- 名前: 亜鶴 (ID: Nco2fuPq)
第十話 再会
「んっ…」
目を開けると、見知らぬ天井が見えた。起き上がろうとしても、体に力が入らず、体中を何かで縛られている。その状態に琴音は驚き、暴れる。声を出して、助けを呼ぼうとしたが…口に何か入っていて、口元は布のようなもので塞がれている。
「暴れるな。」と左側から男の声が聞こえる。左側に顔をやると、一人男がいた。
((何なのっ!!!))びっくりしながら、瞳には涙が浮かぶ。
その男は琴音の掛け布団を捲る。
「っ////!((何すんのよっ!!))」男の行動に慌てながら、顔を赤く染めた。
男の手で体は起こされる。そして口を塞いでいた物が取られる。
「中の物を出せ。」と言われたので、素直に出す。
その次に体を縛っていた縄を解いてもらう。でも両手首に縛られている縄を解いてもらえない。
すぐに口から声が漏れる。
「この縄を解いてくださいっ!!」
「駄目だ。解いてもらいたいなら、この冊子について説明してもらおうか?」片手には冊子が持たれていて、目つきはさらに鋭くなる。
「説明っ?意味がわかりませんっ!!」
「ふざけるなっ!ついて来い!!」腕を無理矢理引っ張られ、引き面れながら、部屋の外へと出される。
「やめてくださいっ!!痛いですっっ!!」
「離してくださいっ!!」と反抗するが、まったく離してくれる気配はない。そしてある部屋の襖の戸を男は開け、乱暴に放り込まれる。
「わぁぁああっ!!」と見事に琴音は部屋の中へと入った。
「ちょっと!!」怒りながら、鋭い目つきで男を睨む。
「お早う、琴音ちゃんだよね?」後ろから聞き覚えのある適当なあの人の声が聞こえる。幻聴かと思った。さっと振り返ると本当にあの人はいた。それと斎藤に、千鶴の姿もある。
「えっっえええ!?沖田さん、千鶴ちゃんに、斎藤さんまでっ!!」と大声を上げ、びっくりした。
「どうしてっ…」この驚きは止まらない。
続く…
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