二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼   ———刹那の契り——— ( No.248 )
日時: 2012/04/15 17:24
名前: 亜鶴 (ID: Nco2fuPq)

久々の更新です。お待たせ致しました。



第十九話  朝の稽古




「待って!!」
琴音は自分の声ではっと目を覚ました。辺りをキョロキョロ見回すと、自分の部屋だと気がつく。でも本来の自分の部屋ではなく、自分が新選組に面倒になるため用意された部屋だった。


「そっかぁ…ここは家じゃないんだ…///」
大声で出してしまったことを恥らう。そして寂しそうな表情をした。
でもその表情はすぐに掻き消される。


ドタドタと自分の部屋に向かう足音———


((誰か来るっ!!))
慌てて、困り果てる。
隠れても、どうしようもない。
そんなことを考えているうちに到頭…


「橘…、入るぞ…」



スッパン——と音を響かせ、障子が開けられる。



「あ、斎藤さん…」
ぼぞっと気まずくそうに言う。


「大丈夫か、大声が聞こえたのだが…」


「あっ、私は大丈夫ですっっ!!」
恥じらい、慌てて返事を返す。
「御免なさい…。朝早くに面倒をかけて…」
申し訳なそうに思い、軽く土下座する。


「顔を上げろ…」
「そんな謝らなくっていい」


そんな斎藤の言葉に頭を上げてしまうが、
「斎藤さん、私のせいで…起させてしまいましたか?」
恐る恐る訊ねる。



「いや、俺は稽古をしてた」


「稽古?」


「あぁ」
斎藤は頷いてみせた。
すると琴音の目が輝く。

「いいな…」
羨ましそうに呟く。


「何だ?稽古でもやりたいのか?」
その琴音の目を見て、訊いてきた。
さらに目が輝く。
「はいっっ!!」
思わず、元気よく叫んでしまった。叫んでしまった後、口を手で押さえながら、恥らう。
(また、大声出しちゃった…)
ハハと苦笑いする。


「あんたが良ければ…だが、俺と手合わせするか?」
斎藤が珍しく、自分から誘ってきた。


「喜んで、お相手致します。」


それを承知して、琴音の部屋から出て、
「じゃあ、道場で待ってる。用意ができたら、来い。」と言った。


「はい!」
今度は斎藤に聞こえるぐらいの声で、返事した。
斎藤は戸を閉め、早速道場に向かった。


「さて、待たせないように、仕度しなきゃっ。」
慌てて、立ち上がる。





———この出来事が…良い道へと導いてくれた。









           続く…





ご感想・アドバイスなどください。


今日は文が短いですね…。すみません。
時間がないので、頭に思い描いていたことをパッパと簡単に打ち込んだだけなので。
いつもは紙に書いてから、打ち込んでいるんですよ〜
私の場合、一度整理しないと書けないからなんですけどね。