二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼   ———刹那の契り——— ( No.296 )
日時: 2013/02/18 09:12
名前: 亜鶴 (ID: V9P9JhRA)




第十二話 彼なりの励まし?


———夕方


 用意された部屋に琴音はいた。

[回想]
 お前の処分はまだ決まっていない。決まるまでは部屋にいろ…


 先程、土方に言われた言葉が脳裏を過ぎった。


「私…どうなるのかな」

「ま、まさか…口封じのために殺されてしまうのかも!!」
 ついつい最悪なことを考えてしまう。


「はぁー刀も返してくれないし…逃げるわけにもいかないし」


「けどこんな所で殺されてたまるもんか!」と言った直後———


「殺されはしないと思うよ」
 部屋の外から声がした。
 その声の主の名を呼ぶ。
「…沖田さんっ?」

 
 返事はなかった。
 ふふっと微笑し、「ありがとうございます、沖田さん…」と声をかける。


 “殺されはしないと思うよ”
 彼なりに励ましてくれたのかもしれない。自分の思い込みかもしれないけど、礼を言いたかった。


「…私、皆さんに信じてもらえるように色々と頑張ってみます!」
 そっと声を掛けると、障子に映る影が頷いた。
 そして気配が消えた。



「そうか、父様に会いに行けばいいんだ」といい案が浮かび、早速土方の所に向かうことにした。





続く…





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