二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ小説集 ( No.5 )
日時: 2011/12/13 20:22
名前: 緑翠 (ID: VmEJEvT3)
参照: だいじょうぶだよ、藍蝶。

第2話 鈴視点



もう嫌だ。
今日も僕は無意味ないじめに遇っている。
「なにー?こっちみないでくれるー?」
「気持ちが悪いんだけどー?」
前よりか少しエスカレートしている悪口。 


ガンッ!!

「痛っ」
「あぁごめーーんでもわざとじゃないんだよー?痛いんだったら保健室行ってくればー?」
「わっははは!!演技上手いねーあんたww」

はっきり言ってうるさい。早く視界からきえてほしい。目ざわり・・・というか僕にとって周りの人間、いや、世界中の人間が憎い。


授業に入った。いつもどおり教科書を取ろうと机の中に手を入れる。
(チク)
突然手に走る痛み。何か・・・刺さった?

ガサガサ、カラカラ・・・・。

・・・机からまち針が約15〜20本。悪口の書かれた紙が大量に出てきた。
「うわっきたね!」
「・・・」
私は睨んだ。
「こ、こっちみんなよバーカ!」


もう嫌だ。私の心、体はもうボロボロ。先生もいじめを見ているのに見て見ぬふり。

帰る途中。私は会いたくも無いやつに会う。あれいらい無視していたのだが・・・無視して押し通そう。
「鏡音さんー?」
イラッときたので早歩きして無視した。
「・・・」
「ちょっとまってよー」
「・・・」
「鏡音さんってばー」
ついに私は走った。クラスの中では足が1番速いから逃げ切れると思っていた。 

ガシッ

うしろにあった手をつかまれた。
「はなしてよ!」
「はなさない!」
握力がすごいので逃げれないと思い抵抗をやめた。
「どうして無視するの?」
私は心の中で答えた
人がきらいだから。とくにあんたが。
「・・・」
「・・・ねぇ僕はね君がいじめられるのを僕もいやだったんだよ」
うそつき。
「僕はいじめるのをさそわれたけど拒否したんだよ」
「・・・・なんで」
「やっと口を開いてくれた。なんでかっていうと君が笑ってなかったから」
「錬は誰の味方なの」
「君の味方だよ」
錬はにっこりと答えた。私は涙があふれた。
「鏡音さん、いっしょに勇気を出していじめをなくしていこう?」
私はちいさくうなずいた。
「・・・うん」
私達は明日、大きな敵と戦う。