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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫〜愛してくれたから〜 コメント募集中!! ( No.49 )
- 日時: 2011/12/21 19:44
- 名前: このみ (ID: 1kkgi9CM)
第八幕 楽しかった
『お世話になりました』
輝夜は奴良組の門の前に立ち、深々と頭を下げる。
周りには大勢の妖たちが集まっていた。
「また遊びに来てねー」
「ご飯作ってー」
「ねえ、次はいつ来るの?」
小妖怪達は輝夜の足にしがみつき、離れない。
朝はつまみ食いをしたので少し怒ってしまったが、昼は大人しく遊んでいたし、夜は宴会で輝夜と一緒に遊んでくれた。
楽しかったな、と思うことができる。
一人ではこんな楽しい思いは出来なかった。
ぬらりひょんに感謝しても、しきれない。
大袈裟な、と思う人もいるかもしれないが、その位輝夜は楽しかったのだ。
本当に、感謝している。
「また来な」
『はいっ!また来ます、雪麗さん!他の皆さんも、有難う御座いました!』
雪麗とはすごく仲良くなった。
最初は無視されたり、そっぽを向かれることが多かったが、少し話してみると気が合い、それから仲良くなった。
輝夜は薄っすらと涙を浮かべながら、また頭を下げた。
『ぬらりひょん様、連れて来て下さり、本当に有難う御座います!』
「いいんじゃ。楽しかったか?」
『はいっ!とても…とても楽しかったです!』
「なら、またすぐに連れて来てやる」
『ほ、本当ですか!?有難う御座います!』
「さっきから言い過ぎじゃ」
ぬらりひょんが笑うと、皆が笑った。
《ああ…本当に、楽しくて…温かい》
帰るとき、輝夜は振り向きながら腕が千切れるほど手を振った。
『本当に、有難う御座いました————!』
「また来いよー!」
ぬらりひょんと輝夜が出会った、次の日の夜の事だった。
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