二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫〜愛してくれたから〜   コメント募集中!! ( No.80 )
日時: 2012/01/04 00:42
名前: このみ (ID: 1kkgi9CM)

第十一幕   祝言



次の日の夜、ぬらりひょんは輝夜を迎えに行った。
ぬらりひょんとしては、すぐにでも祝言を挙げたかったのだが、輝夜が『荷物を纏めさせて下さい』と言ったので、次の日になったのだ。
まだ組の皆には言っていなく、準備も何もしていない。
妖の祝言は夜に挙げる。夜更けに連れて行っても準備ができない。その事を考えて、ぬらりひょんは七時に輝夜を迎えに行った。

「来たぞ」
『お待ちしておりました』

寺に着くと、輝夜がすぐに出てきた。
いつも三つ編みにしてある長い髪は垂れている。
ちなみに、昨日の夜も垂れていた。三つ編みをした後だからか、波打っていて、どこか雪麗に似ていた。
今日は三つ編みはしなかったのか、波打ってはいない。

『あの…皆さんに反対されないでしょうか…?』
「だれが反対などするものか。むしろ歓迎するんじゃねえのか?」
『そうだと良いのですが…』

口調は不安そうなのに、何故か顔は笑っている。
どうしたのかと聞くと、また皆さんに会えるのが嬉しいのです、とニッコリと笑って答えた。その笑顔が可愛すぎて、ぬらりひょんは輝夜を抱きしめた。

『あ、あの…?』
「本当に、可愛いのぅ」
『うぇ!?い、いや、あの…』

あたふたと慌てる姿も可愛らしい。

『そ、そろそろ行きましょうか!』

輝夜はぬらりひょんの腕から逃れると、荷物を持った。

「ワシが持つ」
『えっ』

荷物を輝夜から取ると、スタスタと歩きだす。
そして、自分が乗ってきた朧車の所まで行った。

『まさか…これに乗るのですか?』
「ああ」
『朧車に…?』
「ああ」
『普通に歩いてでは…』
「だめじゃ」
『……』

恐る恐る乗り込む姿も可愛らしい。
ぬらりひょんは朧車を出発させると、輝夜にぴたりというよりべったりとくっ付いた。



本家に着くと、取りあえず組の皆に祝言を挙げることを伝えた。

「「「「「しゅ、祝言〜〜〜〜〜〜〜!!!!!?????」」」」」
「そこまで驚くことか?」
「き、一昨日総大将が(一方的に)迫ったばかりですぞ…?輝夜様はよろしいので…?」
『はい。勿論です』
「いや、それならいいのですが…」
「私は相手が輝夜なら喜んでぬらりひょんをあげるわ」
『有難う御座います!雪麗様!』
「雪麗でいいわよ」
『じゃあ、雪麗!』
「《何この子、すっごく可愛いんだけど!》」
「鴉天狗、急いで祝言の準備をしろ」
「ハッ」

その後、準備は順調に進んだ。
輝夜は白無垢に着替え、部屋で待機。
ぬらりひょんも紋服に着替えて、輝夜と同じように部屋で待機。
他の妖たちはドタバタと準備を進める。
そして一時間後、すべての準備が整った。




ぬらりひょんに続き、輝夜が広間に登場した時、皆の口から感嘆の声が漏れる。
真っ黒な髪と瞳は、白無垢と正反対で、服も輝夜自身もどちらも引き立たせる。
化粧も美しい顔をより美しく見せる。真っ赤な口紅はとても輝夜に似合った。
輝夜がぬらりひょんの隣に座り、鴉天狗が声を発した時、皆は輝夜から視線を逸らした。
ずって見ていては、自分の中の何かが壊れそうだった。
つまり、輝夜を『畏れ』たのだ。
ぬらりひょんは自分の隣に座った輝夜を見て、ニヤリと笑った。
《綺麗だなぁ。他の奴等に見せたくないわ》
《ぬらりひょん様こそ。他の女の人に見せたくないですわ》
目で会話をしながら、輝夜もニヤリと笑った。
並ぶと、本当にお似合いの二人だと言えた。
輝夜をぬらりひょんから取るなんて出来そうにもない。逆もまたしかり。
この二人はずっとずっと奴良組を支えてくれる。
二人を見れば、そう思えた。





☆あとがき☆

なんか変な終わり方ですねぇ…。
区切れなかったんですよ。
不完全燃焼です…。
しばらく、こちらを中心に更新していきます。
あと、感想など下さい!
これからは、子供が出来て幸せだよっ☆(←なんかウザい)っていう内容です!
リア充爆発しろ(笑)
それでわ!十二幕で会いましょう!