二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.108 )
日時: 2012/02/24 18:08
名前: 有栖 (ID: lL8RIxSj)

『ルキア!!!』
「っ!」
ルギアに呼ばれてばっと起き上った。窓の方を見てみると、空が青かった。
もう、朝なのか…
『大丈夫か? 随分うなされてたって奴だ』
う、うん。
なんか懐かしい雰囲気が出る夢を見たんだ。
『夢?』
懐かしかったんだ。ただそれだけしか覚えてない。
『そうか』
一体なんだったんだろう。とりあえず、朝食食べようかな。

私は、食堂へ向かって行った。
いつもの食堂だったが、なんだかいつもと違う。
賑やかなんじゃない、騒がしい。何か、とても大きな事件がおきたかのような。
「あ! ルキアさん! 大変です。街にアクマが現れ、次々と人を殺して行きます」
だからみんなこんな騒いでいるのか?
いや、違う。そうしたらなぜアクマはこの宿の中に入ってこない?
「貴方は速くどこか遠くへ逃げて下さい! ここも危ない!」
ルギア!
『了解』

「イノセンス発動」




アクマの数は、約30体。
ありがたいことに全てLv.1のアクマだな。
俺が表へ出て来たのと同時に宿にいた客たちはアクマの姿へと変わった。
変わっていないのは、店長と近くにいるファインダーだけか。
「おい、ぼけっとしてないでこの宿の店長とアリスを安全な場所へ移動させろ」
「はい!!」
店長の方をみるとかなりおどおどしているようだ。
「ケルシー!」
呼んでみたが、一向に出てくる気配がない。
なぜだ。なぜこない。
仕方ない、ここは、素でいくしかないか。
店長をまっさきに狙っているアクマへ向かって拳をかました。
そのアクマは、壁の方へ飛んで行ったがいまいち効果がない。
だが、店長は、なんとか逃げだせたようだ。ファインダーと一緒に。
「ケルシー! 俺はここだ!」
思いっきり叫んでみたがやはり来ないのはなぜだ。
ケルシーに何があった?
「ケルシー!」
「フフ、貴方の探しているものはこの子?」
「Lv.2か。」
うかつだった。ケルシーは戦闘力がないし、隙をみて俺から奪うのはたやすいことだ。
両前足をアクマに持たれていて魔法陣を描けない。
『後ろ』
んなっ! 危ない。助かった。でも、どっちにしろこれじゃあ手がだせない。
『宿の入り口から違和感がする。』
ルキアにそう言われたので宿の入り口の方を見てみると1つの人影があった。
いや、人じゃない。イノセンスか。これは、アリスの仕業か?
「完結したよ。この気持ち悪い兵器のおかげで。」
後ろからアリスが現れる。やっぱりそうか。
入り口からは、たくさんの人物———イノセンスが入り込んできてアクマを倒して行く。
だが、まだエクソシストとして成り立ってないアリスのイノセンスはまだ弱い。
せめてLv.2からケルシーを取り戻せてくれたらいいんだが。
「な、なに!?この変な気持ち悪い感じ!?」
そうか、こいつらはあの人物がイノセンスだと分かっていないのか?
まぁいい。これはチャンスだ。
すぐにLv.2の所へ走った。そして、手に持っているケルシーを奪い返す。
イノセンスの方ばっか気にしているからケルシーへの注意は弱っていた。
「返してもらうよって奴だ。すまんね。俺のペットなんで。ケルシー」
解放されたケルシーはもうすでに、双剣をとりだしていた。
俺はそれを受け取り次々と倒して行く。
アリスがつくりだしたイノセンスもアクマのてによって倒されていた。
だが、別にどうでもいい。頼りにはしていない。

数秒で決着はついた。
俺がLv.2を倒し終わった時には、もうすでにアリスのつくったイノセンスは全部倒されていた。
『案外、完結するの速かったな。』
昨日の夜から書いてたんだろう。速く違う体験がしたくって。
これで、この任務は解決するな。
後は、アリスを無事に教団へ連れていくだけだ。
『うん、あまり長引かなくてよかった』