二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.202 )
日時: 2012/03/13 15:55
名前: 有栖 (ID: T5S7Ieb7)

こまなく探していたがとくに目立つものはなかった。
しかも、Lv.1のアクマもこの城にはいない。
Lv.2もいないし、一体どうなってんだ?
『反対側にいるんじゃないかな?』
そうだな。反対側も調べてみるか。
ルキアにいわれて、反対側へ足を進めようとした時、目の前で壁が破壊。
そこから、アレンがとんできた。
イノセンスをさっきまで発動していた形跡がある。
誰かと戦っていたのか。
ティムが、アレンの上で飛んでいる。
俺は何もしないでアレンを眺めていると目がさめたようでゆっくりと起き上った。
そのまま俺に気付かず前へ壁で体を支えながら進んだ。
気付いてないなら気付いてないでいいや、と思い俺はアレンが飛んできた方向へ目を向けた。
下では、クロウリーとラビが争っている。
少し手加減してるのをみると、クロウリーがイノセンスの適合者だと分かったのだろう。
やっぱ、推測通りか。
『っ!』
ルキア?
『ごめん、なんでもない。でも、少し気持ち悪い。』
そうか。
さて、アレンは、どうなってるか。
アレンの気配とアクマの気配が近いんだが。
しかも、この壁の奥から気配がするんだよな。
いっそのことぶち破ってみるか。
「ブレイカー・エンド」(破壊と終焉)
壁は、破壊され図書室っぽいところにきた。
奥には人間の皮をかぶったアクマと、すぐ目の前で横たわっているアレンがいた。
「な、なによ!?」
「初めましてって奴だな。アクマ」
「また現れたわね、エクソシスト」
手には、斧が握られている。こいつ、今まで斧で戦ってたのか
「本来の姿にならないのか?」
「こっちの姿がいいのよ。アクマの姿は醜いから嫌い」
自分がアクマっていう自覚はあるみたいだ。
「と、いってもその姿だと戦いづらいだろ?3秒待ってやるよ。 3」
「もし、あなたがその子をつれて」
「2」
「ここから出て行ってくれるなら。」
「1」
「0、アクマを倒すことが俺達の運命(さだめ)なんでね。」
「残念ね」
アクマは、すぐに本来の姿になり俺を攻撃しようと紫色のボールをだしてきた。
俺は、それを防御しながら前に進もうとする、がアレンのこともあり、ここから離れられない。
『気持ち…悪い』
…そろそろアレンが目覚めるかな。
仕方ない、時間稼ぎでもしておくか。あの紫色のボールには触らない方がいいだろう。
触らないで、あいつ本体に攻撃する方法。
たぶんあいつは、連続でうってくるはずだから近くまでいけばいくほどふせぎきれなくなる。
どうすっかなぁ。
あいにく、遠距離攻撃は持ち合わせてないんだよな。
「ぁぁ、マナお帰り」
ルキア、大丈夫か?
『う、うん。なんか、さっきまですごく気持ち悪かったのにいまはそんなに気持ち悪くない』
やっぱりか。
『?』
なんでもない。アレンが起きあがったなら、やっとこのせまい部屋から出られるな。
「アレン! ここから出るぞ。ここだとせまくて仕方ねぇ」
「ハイ!」
振り返ると、アレンの左目は治っていた。
完全に。
さっき、俺が壊した壁から外に出た瞬間ラビのイノセンスがアクマを突き飛ばした。
「こっちだアレン」
「ハイ!」
俺は、アクマが吹っ飛んで行った方向へ走って行った。