二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.27 )
日時: 2011/12/18 19:15
名前: 有栖 (ID: WKDPqBFA)

一瞬、何が起きたのか分からなかった。
悪魔が大きく振りかぶったと思った。
いや、たしかに振りかぶっていた。その後が問題だった。
悪魔がそのままの格好で見事に遠くへ吹き飛んでしまったのだ。
「ケルシー、大丈夫か。ずいぶん派手にやられたな。俺の武器を出せ」
そこにいたのはルキアとは別人で。でも同じ人で…。
「よ〜くもやってくれたわねぇ!!!!エェクソシィストォ!!!!」
吹っ飛ばされた方の悪魔は、完全に理性を失っている。それだけ短気なのだろう。
一方アレンの方は、すでにレベル1の悪魔を全て倒し終わっていた所のようだ。
かなり息が荒れている。無理もないだろう。予想としてアレンは昨日の夜からずっと戦ってきているのだから。
「き、君は?」
「自己紹介は、後でって奴だ。戦えるか」
クロが、別人格のルキアの近くまでよった。そして、前足で魔法陣のようなものを描き、何かを呼び寄せた。
それを、ルキアは抜き取る。姿をすべてあらわしたそれは双剣だった。
別人格のルキアの武器だと思われる。
「なんとか…。」
ルキアは、笑みをうかべながら言った
「そうか、じゃあ共闘だ。戦い方は、お前のイノセンスがよくわかってるだろう。」
「え?」
ルキアとアレンは、Lv2の悪魔に向かっていった。
先制攻撃は、ルキアで持っている双剣で相手の体を破壊しようとこころみたが、あっちはナイフで防御してきた。
アレンは、がらあきになった後ろ姿にねらいをさだめ破壊しようと、対悪魔武器(イノセンス)を振り下ろした。
だが、予想以上に悪魔のボディは固く、壊せなかった。
「ふふっ、そんなよわっちい攻撃じゃあ、私は壊せないわよ!!」
悪魔は、後ろを振り返りナイフで攻撃する。
アレンは、ぎりぎりでよけるが少し頬をきられててしまった。
「戦闘中に喋るとは、随分余裕だな。そのかわりには後ろががらあきだぜ?」
「ふっふん!無理よ!私のボディは固いんだからあんたなんかの双剣でこわれるはずないじゃない!」
「それは、やってみないとわからないって奴だ。」
ルキアは、双剣を十字架のように組みそのまま悪魔へ突っ込んでいった。
「チェックメイトだ。   十字架の終焉(クロスエンド)」
「うっ嘘よ!!嘘に決まってるわ!!この私の固いボディが壊れるなんて!!!」
「現実をみなよ。」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!」

レベル2の悪魔は、別人格のルキアによって破壊された。